第20話

僕は知ってるのに gw js - 1
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2026/09/21 10:20 更新
毎週金曜日。

その日だけ、君と少しだけ長くいられる。

そんなことを考えるようになったのは、
いつからだっただろう。

僕は毎週金曜日に残業をする。

理由は、次の日が休みだから。
家に帰っても翌朝を気にせず眠れるし、
仕事もまとめて片づけられる。

それだけの、ただ効率を考えた選択。
……そのはずだった。

だけど、いつの頃からか。
金曜日のオフィスには、 もうひとつ理由ができていた。

静まり返ったフロアに響くキーボードの音。
蛍光灯だけが照らす薄暗い空間。

その中で、同じようにパソコンへ向かう
ジュンソヒョンの姿を見ること。

誰もいないオフィスで、 たまに交わす「お疲れ」の一言。
コンビニへ行く短い時間。

そんな何気ない数十分が、
一週間の中で一番楽しみな時間になっていた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

僕が最も楽しみにしていた金曜日。

しかし、今週は特に忙しく仕事も溜まっていた。

「 ( 今日は遅くなりそうだ。 ) 」

そう思いながら、
暗くなったオフィスでパソコンに向かう。

でも、今日は僕以外に1つ
デスクの明かりがついていた。

僕の斜め前に座る、ジュンソヒョンだ。

ヒョンは、僕がプレゼンにいき詰まった時、
いつも助け舟をだしてくれるような
僕が慕う存在だった。

頼れる先輩。
それが最初の印象だった。

でも、一緒に仕事をする時間が増えるたび、
その優しさや、ふと見せる不器用な一面を
知ってしまって。

気づけば"尊敬"だけでは片付けられない感情を
抱くようになっていた。

「 ( いつも完璧なヒョンが残業だなんて珍しい。) 」

時計を見ると、日付はもう変わっていた。

集中しすぎていたせいか、 肩は重く、
目の奥もじんわりと痛む。

オフィスに残っているのは、 僕とヒョンだけ。

静まり返ったフロアには、
キーボードを打つ音だけが一定のリズムで響いている。

その音が止むたび、
思わずヒョンの方へ視線が向いてしまう。

「 ( お腹空いた ) 」

僕は軽く伸びをして席を立つ。
今日は、会社の近くのコンビニで
夕飯を済ますことにしよう。

『ゴヌ、コンビニ行くなら僕も行くよ』

ヒョンは僕の事をわかっているように言った。

「コンビニ行くってよく分かりましたね」

「一緒に行きましょう」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

コンビニで買い物を済ませ、
ホットスナックを食べながら来た道を戻る。

『最近忙しいよね』

「プレゼンが近いですしね」

『彼女とか大丈夫なの?』

"彼女"僕に彼女はいない。
そして、今後できるわけのない存在だった。


「いませんよ。
ジュンソヒョンこそ、もてそうですけど」

『僕は、そっちじゃないから』

思いがけないヒョンの回答に言葉が詰まる。

僕が返事をできずにいると、またヒョンが
口を開いた。

『驚いた?』

いつもと同じ、
落ち着いた声色で僕に問いかけるヒョン。

「そうですね、驚きました」

僕は嬉しかった。

ジュンソヒョンと親しい関係になれるかもしれない。

そう思った。

『ゴヌは?』

少し、ふざけたように僕に言うヒョン。

まるで、僕の答えを知っているかのように。

そして僕はヒョンが思っている通りに
答えてしまった。

「普通…ですよ」

間違えた。
僕は人に聞かれる度にこう答えていたから。

〝 僕も同じです 〟そう答えていたら、
何か変わっていはずなのに。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あの日から、僕とジュンソヒョンの間に
見えない壁ができたようだった。

仕事で必要な会話はする。
資料の確認や進捗の報告、プレゼンの相談。

言葉を交わす機会がなくなったわけじゃない。

それなのに、以前のような何気ない雑談は
いつの間にか消えていた。

ヒョンがふと冗談を言って笑わせてくれることも
なければ、僕が仕事で行き詰まったとき、
「大丈夫、一緒に考えよう」と声をかけてくれることも
なくなった。

どちらかが避けているわけじゃない。
ただ、お互いにあと一歩踏み出せなくなってしまった。
そんな曖昧な距離だけが、静かにそこに残っていた。

原因なんて、考えなくても分かっている。
あの日。

コンビニから会社へ戻る夜道で、
ヒョンは静かな声で言った。

『僕は、そっちじゃないから』
その言葉を聞いた瞬間、胸が熱くなるくらい嬉しかった。
「もしかしたら」と期待してしまった。
それなのに、僕の口から出たのは、
『普通……ですよ。』
そんな、何の意味もない嘘だった。

あの一言で、ヒョンがどんな気持ちになったのか。
考えれば考えるほど、胸の奥が重くなる。
もしあの時、「僕もです」と素直に言えていたら。
今頃、僕たちはどんな関係になっていたんだろう。
そんな答えのないことばかり考えてしまう。

それでも、好きという気持ちは簡単には
消えてくれなかった。

仕事中も、気づけば視線はヒョンを探している。
資料に目を通す真剣な横顔。
同僚に呼ばれて穏やかに笑う表情。
電話をしながら眉を寄せる癖。
以前は何気なく見ていたその姿が、
今では見るたびに胸を締めつける。

見なければいいのに。

そう思っても、視線は勝手にヒョンを追いかけてしまう。
そんなある日の昼休みだった。

「ジュンソさん、
 この資料って少しお時間いただけますか?」

柔らかい声がオフィスに響き、僕は反射的に顔を上げた。
声をかけたのは、同じ部署の女性社員だった。
最近、よくヒョンの席に来る人だ。
仕事熱心で、人当たりも良く、誰とでもすぐに
打ち解けられる。

ヒョンも嫌な顔ひとつせず、いつも丁寧に対応している。
二人が並んで話す姿は自然で、
周りから見れば仲の良い先輩と後輩。

それだけのこと。
……本当なら、それだけのはずだった。

「やっぱりあの二人、お似合いですよね」
「分かる。あの子、絶対ジュンソさんのこと好きだよ」
「ジュンソさんも気があるんじゃない?」

給湯室で、休憩スペースで、コピー機の前で。
そんな噂は、嫌でも耳に入ってきた。

最初は気にしていなかった。
どうせ社内によくある噂話だと思っていたから。
でも、その女性社員がヒョンの隣で笑う姿を見るたびに、その言葉が頭の中で何度も繰り返されるようになった。

違う。
その噂は、間違っている。

ヒョンはその人なんて眼中にないはず。
それは、僕だけが知っている事実だった。
いや、僕が勝手に思ってるだけかもしれない。

それでも、
誰も知らないヒョンの秘密を僕だけが知っている。

だからこそ、その噂を聞くたびに「違う」と心の中で
否定してしまう。

……なのに。
どうして、こんなにも苦しいんだろう。

あの女性社員に気持ちが向くことなんてないと、
頭では理解している。

それでも、ヒョンが彼女と笑い合う姿を見るたびに、
胸の奥がざわついた。

仕事の話をしているだけなのに。
並んで歩いているだけなのに。
たったそれだけのことが、
どうしようもなく気になってしまう。

僕はヒョンのことを知っている。
冬でもアイスアメリカーノを飲むことも。
疲れると無意識に肩を回す癖も。
実はプレッシャーに弱いことも。
忙しい日ほど、人の前では何事もないように
笑ってしまうことも。

そんな小さなことまで知っている。
誰よりも近くで見てきたつもりだった。

なのに。
周りの人は何も知らないまま、「お似合いだ」と笑う。

その言葉を聞くたび、
心のどこかで幼稚な感情が顔を出した。

ヒョンのことを一番知っているのは、僕なのに。
そんなふうに思ってしまう自分が、ひどく子どもっぽくて嫌だった。

嫉妬なんてしたくない。
ヒョンを縛る資格なんて、僕にはない。

だって、あの日。
ヒョンが勇気を出してくれたのに、その手を振り払ったのは僕なのだから。

それでも、彼女がヒョンの隣で楽しそうに笑うたび、
胸の奥に生まれた黒い感情だけは、何度押し込めても
消えてはくれなかった。
数ヶ月前から放置されてたので放出します🫡🫡

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♩♩

ジュンソのプラスチャット登録してるんですけど
最高ですね……🥹🫶
ボイスチャットきたときは死にました😇😇

잘 자 🫳🫳 ← 分かる人には分かるやつ

分かり合える方いますか??🤲🤲

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