第19話

少しだけ gw ar
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2026/09/21 10:19 更新

ルノヒョンと付き合って数ヶ月がすぎた。

僕より年上なのに可愛くて、
甘やかしたくなる、そんな存在。

そんな僕だって、たまにはヒョンから甘えてほしい。
そう思うこともある。

でも、僕が見る限り誰かに甘えてるところなんて見たことがない。もし見てしまったときにはルノヒョンには覚悟しておいてほしいけど。


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カーテンの隙間から差し込む月明かりで照らされた
静まり返った宿舎のリビング。

ソファに腰掛けながらぼーっとしていると
ふと、こんな言葉が漏れた。


「はぁ、ルノヒョン…」

『ゴヌ、どうしたの?』

「うわっ、ヒョン!」

 
口に出ていた。はっとして口元を手で
おおったときにはもう遅かったみたいだ。

 
「ただの独り言です…。」


慌てた様子を見せないように落ち着いて答えた。

すると、ルノヒョンは僕のすぐとなりに腰かけた。


『悩みがあるなら聞くよ』


悩み…。ルノヒョンはきっと善意で聞いてくれてるはずなのに、「ヒョンが甘えてくれないから悩んで寝れません。」なんて言ったらどんな反応をするだろうか。


『ゴヌ?なんか変だよ』


はっ、と我に返るとヒョンが僕の顔を覗いていた。
近すぎる。ヒョンと目があった瞬間、顔がぼっと熱くなった気がした。


「なんでもないです。
 ただ、寝れなかっただけで…」

『そっか、僕も寝れないんだよね』


ヒョンの顔を見ると、なんだかいつもより火照っている気がした。きっと、僕の勘違い。いや、願望だ。

そんなことを考えていると、
不意に冷たい感触が頬に触れた。

思わず肩を震わせて顔を上げる。

視界に映ったのは、いつの間にかすぐ隣まで
来ていたルノヒョンだった。

細くて白い指先が、僕の頬にそっと触れている。


『熱いね』

「え……?」


突然のことに頭が追いつかない。

熱いね。ルノヒョンも同じなのだろうか。

でも、何を言われたのか理解するより先に、
触れられている場所ばかりが気になってしまう。


『顔、真っ赤』


月明かりの下で微笑むヒョンは、どこか楽しそうだった。

からかわれているわけじゃない。

それは分かるのに、優しく見つめられるだけで胸の奥が落ち着かなくなる。


「ヒョンこそ、顔赤いですよ」


なんとか言い返すと、ルノヒョンの表情がわずかに揺れた。

その反応が意外で、思わず目を瞬いた。
普段なら余裕そうに笑って流すはずなのに。


『……そうかな』


小さく返された声は、いつもより少しだけ力がなかった。

静かな夜だった。

宿舎のみんなはとっくに眠っていて、聞こえるのは時計の針が進む音と、時折窓を揺らす風の音だけ。

そんな中で見るルノヒョンは、いつもよりずっと近くて、ずっと弱く見えた。


『今日はちょっと疲れたかも』


ぽつりと落ちた言葉に、思わず息を呑む。

疲れた。

ただそれだけの言葉。
だけど僕にとっては驚くほど重かった。

だってルノヒョンは、いつも何でもない顔で全部こなしてしまう人。

だからこそ、その口から零れた弱音のような一言が信じられなかった。


「……もっと頼ってください」


気づけばそう答えていた。
疲れることもあるし、頼りたくなることだってある。
そんなの当たり前なのに。

ルノヒョンはなぜか少し安心したように目を細めた。


『うん』


その声は柔らかくて、どこか眠そうだった。

しばらくして。

ふわりと肩に重みがかかる。

驚いて横を見ると、ルノヒョンがそっと頭を預けていた。

髪から漂うシャンプーの匂いがかすかに鼻をくすぐる。

頭の中にいろんなことが浮かぶ。
けれど離れたいとは思わなかった。

むしろ、この時間が終わらなければいいのにとさえ思った。


『ゴヌ』


肩越しに落ちてきた声は、いつもより少しだけ甘く聞こえた。


『少しだけ、このままでいてもいい?』


胸の奥が大きく跳ねる。

ずっと見てみたかった。
誰にも見せないルノヒョンの姿を。

甘えるというほど大袈裟じゃない。
弱音というほど深刻でもない。

それでも確かに今、ヒョンは僕を頼ってくれていた。

その事実だけで、どうしようもなく嬉しかった。

ゴヌが恋しい…


…



スマホを変えたので改行が
おかしいかもしれませんㅠㅠ


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