第10話

最終話 ✏︎
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2020/07/28 11:06
あれから詩葉は小説家をやめた。
でも僕はあれからも書き続けてきた。
駄作ばかり誕生した。
大作じゃない駄作でも、書いていたかった。
いつか、もし、
本当に僕が小説家になれた時。
君に好きと伝えたい。
詩葉に伝えたい。
それがたとえ、詩葉に他の男ができても。

詩葉の気持ちが変わっていても。

フラれても。
それでも伝えたい。

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