白石 唯我(しらいし ゆいが)だ。
君の名前は?
あなただけど・・・
あなた?良い名前じゃないか。
じゃあ、あなたちゃんって呼んで良いかな?
良いけど、白石君はなんて呼べばいい?
唯我って呼んでくれる?
分かった。
俺は無視か?
あ、お兄ちゃんいるんだった!忘れたよ。
良い所を・・・
邪魔しないでくれる?
何の邪魔だよ。それよりも忘れ物だ。
で、何忘れてたの?
ハンカチ忘れてたぞ。
ハンカチ?わざわざ渡しに行く物かな?
ハンカチは必要だろ?万が一、火事とか起きたらどうするよ。
もし起きたとしても、ハンカチじゃなくても大丈夫でしょ。
他にも、手を洗った後とかに必要だろ。
取り敢えず、お兄ちゃん、持ってきてくれてありがとう!
もう・・・
次は忘れるなよ。
うん!気を付けるよ。
先輩、名前は?
涼也だ。
あっそ。じゃあね、先輩。
唯我君・・・?
ん?どうしたのあなたちゃん?
いや、何でもないけど・・・
あ、授業始まるよ!
ーーーーーーーーーー授業開始ーーーーーーーーーー
おはよう。今日は君達が入学してきた事を嬉しく思うよ。
まぁ、朝から事件を起こした問題児もいるけどな。
ちょっと先生~可哀想だよ~ww
正論だけどな~www
チッ
さて、まずは教科書を配るぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
よし、じゃあ、今日はお疲れ様!また明日を楽しみにしてるぞ!
ふう、やっと帰れる。
あなたちゃん、疲れてるね。
そりゃもうヘトヘトだよ。
ふふっ。
唯我君?
君のせいで問題児扱いじゃないか。
どうしてくれるんだい?
問題児扱い?何かあったの?
朝のHRの時の話だよ。
ごめん、勉強してたから・・・
・・・ちょっとからかっただけだよ。
ごめんね?落ち込まないで。
落ち込んでないよ!
お話中に申し訳ないけど、あなた、そろそろ帰るぞ。
うん!じゃあ、またね唯我!
うん、また明日。
ーーーーーーーーーー下足にてーーーーーーーーーー
あ、あなた!
お前さ・・・
アルト君!どうしたの?
あなたもあなただぞ。気安く男に話しかけるなよ・・・
君が決めることじゃないよね?
あれ?そう言えば、女の子の友達・・・
出来てないよね!?
早く作らなくちゃな・・・
お兄ちゃん、今日塾の日だよ?
・・・やべぇ、早く行くぞ!
あ、待って、お兄ちゃん!
君達兄妹は忙しいね。
そうかな?いつもこんな感じだけど。
うん。周りから見れば忙しいよ。
おいあなた!何を話し込んでんだ!早く行かねぇと怒られるぞ!
待って!すぐ行くから!
じゃあね、アルト君。また明日!
じゃあ、また明日ね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回も見てくれて、有難う御座いました。
いつも通りの亀投稿ですが、暖かい目で見ていただければ幸いです。
では、また次の作品でお会いしましょう。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!