あなたは本当にすごいやつだ
昔から一緒に過ごしてきたけど
こんなに努力する奴は見たことがない
今日も1日練習だったのに
まだ1人で自主練してる
今度音楽番組に出るからだと…
無茶はしてほしくないけど
こんなこと言っても聞かない事はもう知ってる
だからいつも俺は扉の前で練習が終わるのを待機
それが日課
あなたに呼ばれて中に入った
そう言ってあなたは仮面をつけた
本番同様にする為だ
そして曲がかかった
あなたの歌声は好きだ
もちろんダンスも
女の癖に
こんなに激しいダンスを踊りながら歌えるって
ほんとどうかしてる
し、尊敬する
俺をマネージャーに選んでくれて感謝してる
この仕事にやりがいを感じてるし
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見とれてたらいつの間にか曲は終わっていた
そう言ってあなたはバタンと床に寝転んだ
俺は練習室を出た
ガチャ🚪
そう言ってあなたの後を追いかけた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。