第342話

you side
4,502
2020/09/11 16:52
緊張する…
Jin
Jin
大丈夫だよ
Jin
Jin
あなたが決めた事なんだから
うん、そうだね










次の日、社長に伝える為に事務所へ来た私たちは










社長室の前で息を整えている












…よし
行ってくる
Jin
Jin
おう
Jin
Jin
ここに居るからな
うん










深呼吸をして、ドアをノックする










社長
どうぞ
失礼します











今まで、1番緊張している気がする









社長
おお、来たか
社長
ま、座りなさい
失礼します











.
社長
で、考えは固まったのか?
はい
社長
そうか
社長
今の顔を見てると、何となくどちらを選ぼうとしているのかわかる気がするがな笑
社長
言ってみなさい
はい
わたしは
.










Dとしての活動を続けます
.







社長
うん、分かった
社長
お前の意見を尊重しよう
ありがとうございます
社長
ならアルバムの話も進めていかないとな
はい
精一杯取り組みます
社長
ああ、期待しているよ
…っはい!
社長
はは、あなた、以前より、顔つきが良くなったんじゃないか?
そうですかね?
社長
ああ、生き生きしてるよ
ありがとうございます
.








社長
ところで
…?
.









社長
対人恐怖症…らしいな
……はい
本当に、すみません…
社長
いや、仕方ないさ
頑張って、治していくつもりです
社長
だがどうやってだ?
社長
これから多くの人と関わっていくことになるんだぞ?
……。、
社長
責めているわけじゃないんだ
社長
ただ心配でな
すみません…
.











社長
まあ、お前にはジンもいるし
社長
焦る必要は無い
社長
自分のペースで少しずつ克服していけ
社長
いいな?
…はい
社長
うん
.










失礼しました







バタン🚪










Jin
Jin
あなた…
Jin
Jin
どうだった?
社長、すんなり受け入れてくれた
Jin
Jin
そっか、良かった
ただ問題なのは私の恐怖症だね笑
アルバム制作もステージ準備も
こんなんじゃ出来るわけない…
Jin
Jin
あなた…










前を向けなくて、下を向いてしまう










Jin
Jin
あなたっ
…むぐっ、









すると、突然ジンが私の頬を両手で挟んできた










にゃ、にゃにしてりゅんだよ…
うう、い、痛い痛い
…も、ジン……っ
.







は、離せっ
Jin
Jin
…ははっ笑
Jin
Jin
すげー顔笑
ジンのせいだろ…
Jin
Jin
そんな落ち込む事ないだろ〜
Jin
Jin
周りのことなんか気にするな
Jin
Jin
俺がいれば十分だろ?
Jin
Jin
だからゆっくり治していこう
Jin
Jin
な?
…うん、そうだけど
Jin
Jin
ん?
俺がいれば十分って…
自分で言うのはどうかと思う…
引いた…
Jin
Jin
…は!?
Jin
Jin
いや、実際そう思ってるんだしいいだろうが!
いやあ…それでも自分で言うのはなあ…
Jin
Jin
生意気な奴め!
わっ!ちょ、ごめんて!!
Jin
Jin
久しぶりに絞め技かけてやる
ご、ごめんて!!!
ごめんなさい!、!
い、痛い!!痛い痛い!!!!
.




Jin
Jin
参ったか
はい、!!もう分かりました!!
.



はぁ…痛かった
Jin
Jin
そうですか
Jin
Jin
じゃ、絞め技も決まったとこだし帰るか
なんだそれ
Jin
Jin
ほれほれ、置いてくぞー
行くってば!










あ、










私、今笑ってた









そうか、ジン…










また、元気づけようとふざけたんだな…笑










他のやり方があるだろうが…










でも、感謝だな









やっぱり敵わないな
Jin
Jin
なんか言ったか?
うーうん、何でも!









ジンの後ろで呟いた一言は










ジンの耳には届いていなかったようだ







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