コーチが帰ってきてから
多少は自分の存在が戻ると思っていた
コーチなら、気づいてくれるんじゃないか
私の変化に、
この辛い思いを感じ取ってくれるんじゃないか
そう期待していた、ちょっとだけ
でも、何故だかコーチは
入院前よりも、私への当たりが強くなっていた
.
休憩と言われ、皆が休む中
1人隅っこで練習を続ける
前なら、コーチや◯◯さんがすぐに駆けつけてくれていた
「D練習しすぎよ!休憩は休みなさい!」
「また隅っこでやって〜、教えてやるからこっちこいよ」
今はそんな言葉も無くなってしまった
◯◯さんは、復帰直後だったから
今回のダンサーには入らなかった
退院すれば元の生活に戻ると信じていた自分がバカだ
もう私は、1人になってしまった、のか
あと1つ、救いがあるとすれば
ジンがマネージャーとして復帰してくれることだ
でも、ミンジュンさんにまた何かされたら…
あぁ、もうぐちゃぐちゃだ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!