第4話

デビューが決まった日
11,073
2020/05/23 15:21
デビューを告げられて私は真っ先にジンの元へ向かった
ジンはビッヒでスタッフとして働いていた
ジーーーン!!!(抱きつく
Jin
Jin
わっ、ビックリした…
Jin
Jin
どした急に?
あんね!!
デビュー決まったよ…!
嬉しいはずなのに、なぜか上手く笑えなかった
Jin
Jin
ほんとに!?
でもジンはとても喜んでくれた
本人の私よりも
Jin
Jin
凄いよあなた!!
ありがとう…!
ジンは私の手を握ってぶんぶん振り回す



でも、私の表情をすぐに察してくれた



Jin
Jin
でもさ…
Jin
Jin
なんであなたは嬉しそうじゃないんだ?
え…?
も、もちろん!!!
嬉しいに決まってるじゃん!
デビューだよ??
Jin
Jin
それグループ?
え…
Jin
Jin
ソロなのか…
う、うん…
Jin
Jin
そうか…
Jin
Jin
ちょっとこっちおいで



そう言ってジンは人気の無いところに私を連れて行った



Jin
Jin
…なに?
Jin
Jin
ほら、泣いていいよ



そう言ってジンは手を広げてくる


でも、誰かに見られたら恥ずかしいし…
Jin
Jin
なーに言ってんのさ
Jin
Jin
辛いんだろ
ジンは私を抱きしめてくれた
Jin
Jin
悲しい時は泣いていいって
いつも言ってるだろ
ごめん…
Jin
Jin
ごめんじゃなくてありがとうな
ありがとう…
私はジンの胸で泣いた





ジンには本当に敵わないな…







私のことを理解してる…










ウッ……ううっ……………。






え……?
頭の上の方から泣き声が聞こえてきた
恐る恐る顔を上げると
ジンが号泣していた
なんで私よりもジンが泣いてんの…
Jin
Jin
だって……
Jin
Jin
あなたずっと頑張ってたのに…
Jin
Jin
ソロだなんて…うっ…
泣くなよお〜〜
そうして今度は私がジンを抱きしめた




Jin
Jin
ううーーっ……泣
ねね、人に見られるとめっちゃ恥ずかしいんだけど…
Jin
Jin
仕方ないだろっ…
Jin
Jin
悲しいんだから…
いやいや、デビューだし喜んでよ 笑
Jin
Jin
そうは言ってもさぁ……ううっ
あ、そうだ!
ジンにお願いしたい事があるんだ
Jin
Jin
な、なに…?泣
あんね
マネージャーになってくんない…?
Jin
Jin
え…
ソロでやっていける気なくてさ…
ジンがいれば何でもできる気がするんだ
Jin
Jin
僕なんかでいいのか?
僕なんか、じゃなくて
ジンじゃないとできないよ
Jin
Jin
そっか…




ジンは少し悩んだ様子で、すぐに決めてくれた





Jin
Jin
分かった!
Jin
Jin
これから僕はあなたの専属マネってことだな!
そ!
Jin
Jin
これからよろしく!!
うん!よろしくね!
ガシッ(握手)
私たちは固い握手を交わした
そしてもう1回ハグを交わした




今度はとびっきりの笑顔で













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