@食堂
何も言わず弁当を受け取った
.
しぶしぶ蓋を開け、弁当を食べた
食べている間
ちょくちょくスタッフさんが来ては
弁当について話していく
去り際には決まって
「チッ、あんな奴に弁当なんかいらないのに」
みんなそう言って行く
ミンジュンさんは社内でも人気らしい
イケメンで爽やかだから…かな
表向きは。
私だって、食べたくて食べてる訳じゃない…
離れたくても離れられない
あの日飲みに行ってなければ写真なんか撮られなかったのに
いや、撮られてなくてもダメか…
全ての事故はミンジュンさんがやった物なんだから…
逆らえば、また誰かが被害に遭うかもしれない
だから私は彼に従うしかない、のか…
チラッとミンジュンさんを見る
この笑顔も嘘なんだろうな…
それから私は黙々と弁当を食べ終えた
この人は何とかしないといけない…
でもどうやったら…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。