第317話

you side
4,902
2020/08/19 16:06

どれくらい眠ったのだろうか










目を覚ますと、私はジンの腕の中にいた














カーテンの外は暗そうだから、夜中だろう










手首を見ると、ガーゼや包帯が巻かれていた












顔を上げると、ジンは眠っていた












その寝顔を見て、なんだか安心した










そっとジンの頬に触れた












あったかい…
Jin
Jin
ん…
Jin
Jin
…あ、あなた
ごめん、起こした
Jin
Jin
いや、いいんだよ
ガーゼ、ありがとう
Jin
Jin
いーよいーよ
まだ眠い…?
Jin
Jin
…いや?
そっか










特に何か話すわけでもなく










変な会話が続いた











Jin
Jin
はぁ…
…どしたの?






ため息をついたのかと思えば










ジンは、強く私を抱きしめてくる










わ、ちょ…
ジン、どした…
Jin
Jin
あなた~っ
く、くるし
Jin
Jin
…ふぅ
急になに…
Jin
Jin
なんか
Jin
Jin
嬉しくて
嬉しい?
Jin
Jin
うん
Jin
Jin
俺、あなたがそばに居ること
Jin
Jin
当たり前だと思ってた
Jin
Jin
でも、それがどれだけ大切なものだったのか
Jin
Jin
ちゃんと気づいたんだ
ジン…
私も
私も、ジンが大切か、また改めて思ったよ
ありがとう
Jin
Jin
こちらこそ
Jin
Jin
ありがとう










今度は私がジンを力強く抱きしめた











Jin
Jin
あーっ
Jin
Jin
なんか久しぶりだな、
Jin
Jin
こうやって一緒に寝るの
だね
院にいる時は毎日一緒に寝てたのに
Jin
Jin
確かに笑
Jin
Jin
今日からまた一緒に寝る?
それは勘弁
Jin
Jin
なんだよー
Jin
Jin
素直じゃないなあ








そうやって笑いながら私の頭を撫でてくる










それに自然と私も笑顔になる











ねえジン
Jin
Jin
ん?
これからも、ずっと一緒にいてね
Jin
Jin
うん
Jin
Jin
もちろんだよ
ふふっ笑








そうして私たちは、再び眠りについた








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