第84話

第2章 ジンside
6,042
2020/05/28 19:11
今日も1日練習漬け

とっくに日はまたいでいる

いつものように部屋の前で終わるのを待っていた

そして俺はいつの間にか眠ってしまっていた







Jin
Jin
………
Jin
Jin
……ぁ
Jin
Jin
俺、寝てたのか
Jin
Jin
今何時だ?


腕時計を見ると夜中の2時だった



Jin
Jin
マジか…!


部屋の明かりはついたままだ
音楽の音が中から聞こえる

俺は急いで部屋の中に入った


Jin
Jin
おいあなた!


部屋の中に入ると、


大の字になって寝転んでいるあなたがいた



どうやら寝ているようだ



近ずいて見てみると、汗だくだった



顔を覗くと



頬に涙が零れたあとがあった

Jin
Jin
こいつ、泣いてたのか…


俺はあなたを起こさないよう荷物を片付け


そっとあなたを抱えて練習室を出た


Jin
Jin
こいつ、また軽くなったな…


最近あなたは食べる量が減った


食べる量と言うよりは、食べる事が減った


毎日夜遅くまで練習しているため

夜は疲れたからと言って食べない

朝もなかなか起きてこず

移動の車の中でも常に寝ている


いつか倒れるんじゃないかと心配している









俺は抱えたあなたをそっと車に乗せた




ん……
Jin
Jin
あ、起きたのか
Jin
Jin
寝てていいぞ
あれ、ここ車?
Jin
Jin
お前練習室で寝てたから
そうだったんだ…
Jin
Jin
なあ
Jin
Jin
最近練習し過ぎじゃないか?
Jin
Jin
練習したい気持ちは分かるけど
Jin
Jin
倒れたら元も子もないだろ?
分かってるよ…
Jin
Jin
食事だけでもちゃんと食べるんだ
Jin
Jin
分かったか?
うん…
Jin
Jin
よし
Jin
Jin
家に帰ったら簡単なもの作るから
ありがと…
Jin
Jin
着いたら言うから寝てていいぞ
うん…


そう言ってあなたはまた眠りについた











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