今日は日曜日。
何だかアイデアが一気に溢れてきたからいっそのこと記事を大量に書きだめしておこう。
そう思って朝早くからオフィスに入った。
いや、入ろうとした、が正解。
今日は撮影があるとはいえ、こんな早い時間だし人が居るとは思っていなかった。
それなのに何故かオフィスの中から声が聞こえる。
これはもしかして…あなたの話?
どうやらこの2人もあなたが好きらしい。
驚いた。皆揃ってあなたのこと好きじゃん。
彼女にはそんなに人を虜にする魅力があるのか…?
そんなことを考えながらオフィスの中に入るタイミングを伺っていると。
須貝さんが声をかけてきた。
今日に限って皆来るの早すぎん…?
げ、この人もか。
そう言って須貝さんは分かりやすくニヤける。
そう言ってオフィスのドアを開ける須貝さん。
え、あなたがここに居るってこと?
あなたのことを指しながら言う。
困った。
あなたのことを好きか好きじゃないかは別として、かわいい女の子の寝顔は俺も見てみたい気がしなくもない。
でもガッツリみるのも気が引ける。
そうだ。
俺は横目でギリギリあなたの寝顔が見られる位置にさりげなく移動して、さりげなく見た。
とても幸せそうな顔ですやすやと気持ち良さそうに寝ているあなた。
正直めちゃくちゃかわいい。かわいいの暴力だ。
…でも、俺はそんな簡単に好きにはならんからね。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。