第2話

Fly to My RoomーJm
4,918
2021/01/18 13:09
you
ねぇ、なんでジミンの声って
こんなにセクシーなの?
流れてるのは、"Fly to My Room"

僕たちの声とリズムを刻む低いサウンドが部屋いっぱいに響いている。

ラブソングじゃないけど、あなたが好きって言っただけで僕にとっては究極のバラードになる。

あなたが僕を見つめながら不思議そうな顔で問いた。
Jm
なんでって…笑
その答えきれない問いに思わず笑みがこぼれる。

正直なところ…

あなたの今の格好に対して口元がニヤけてしまった気もするけど、本当のところは自分でもわからない。
ベッドサイドの間接照明が妖しく揺れた。

スリップ一枚のあなたが動くと、ベッドが軋んで音を立てる。

それと同時に、僕の心臓もドクンと跳ねた。

四つん這いで僕の元にゆっくりと近付く君。

長い髪が肩から流れ落ちて、時間がゆっくり進んでいるような錯覚を起こした。
いつもこうやって、僕を翻弄する。

色気がただ漏れで、どうしたって敵わない相手だ。
you
ねぇ、キス しよっか。
顔に全身の血が集まって、熱くなる。

赤くなったのが自分でもわかった。
あなたの顔が近付いてきて、僕を挑発的に見つめる。
you
ぽっぽじゃなくて、キスだよ?
Jm
っ…//
いつも僕をこうやってからかって楽しんでる。

そんな君を少しでも驚かせたくて

僕から唇を奪った。
甘い香りが鼻を突き抜けて脳まで届く。

この匂いに酔いそうだ。

そっと唇を離すと、僕の予想通り少し驚いてる顔の君。

でもすぐに笑顔になって、こう囁いた。
you
だから、キス だってば。
妖艶に笑う君にはもう降参する
長くて濃厚なキスが終わると、あなたは満足そうに微笑んだ。
Jm
…なに
you
かわいい。
そんな君を抱きしめて、耳元で囁く。
Jm
あなたの方が、かわいいんだって…。
ピクッと震える君
you
その声は、反則…//
今日も明日もこの先も、
僕が反則負けで構わないから。



ずっとここで、この部屋で、2人きりでーー



甘い時間を過ごさせて

プリ小説オーディオドラマ