第67話

ネコな朝ーJn
2,128
2021/03/07 03:00
you
ジ、ジン…
Jn
あぁ…おはよぉ
あ、よかった…
ちゃんと喋れてる
you
あの…何か変わったことない?
Jn
なに?朝からどうしたの…
眠そうに目を擦るジン。

え、これ私が目を擦った方がいい…?
Jn
ふぁ…もうちょっと寝ようかな
you
え、待って待って。
このまま二度寝させるほど私に余裕がないよ?

だって今目の前には…
you
ジン…耳…
Jn
んー?耳が、なに…?
いつもはこんな寝方しないのに、体を丸めてまた寝ようとしてる。

仕方がないから、私がそっとその耳に触れた。
Jn
っ!?な、なに!?
飛び上がって驚くジン。

え、やっぱり感覚あるの?

ほわほわとした感触が忘れられなくてもう一度、今度はしっかり握ってみる。
Jn
に"ゃっ!?!?
you
え、、、
Jn
…、、、
私も十分驚いたけど、どうやら本人の方が驚いている模様。
Jn
な、な、なに今の声っ!?/////
真っ赤になっちゃって可愛い。

相当恥ずかしかったんだよね?
you
ジン、その…落ち着いて聞いて欲しいんだけど。
意外にも受け入れちゃってる自分がいる。

そこまで言うと違和感に気がついたのか、上体を起こしたジンがそっと自分の耳に触れた。
Jn
ひっ、、なにこれっ!?
急いで後ろの鏡を確認するジン。

…いや、ネコ。


あたふたしながら鏡の前で一生懸命耳を触るネコちゃんの後ろ姿を見て、私はまた新たなおもちゃを見つけた。

そーっと手を伸ばしてパジャマのゴムに挟まれているその長い尻尾を触りにいく。

キュッと優しく掴むと
Jn
にゃぁっ!?
と、また可愛く哭いた。
口を押さえて私を振り返る、ジンくん。

いや…ネコだった。
you
ふっ、ふ…ジ、ン……
あまりの可愛さに笑いが堪えられなくて肩を震わせると、目にうるうると涙をためたジンが私を恨めしそうに見ている。
you
ねぇ、どうしたの?笑
Jn
そんなのっ…!僕が知りたいよっ!?
耳を隠すようにして布団の中に隠れちゃった。

あーこれは、かくれんぼかな?

仕方ないから、恥ずかしがり屋のネコちゃんと遊ぶために私も布団の中に入る。

服をわしっと掴んで引っ張るとーーー




Jn
ん"ーーーーなに、あなた…
はっとして、目の前に寝ているジンの服を掴んでいる自分に気付く。

あれ…?
夢…??

向かい合って抱き合いながら寝ている構図。
you
なんだ…夢かぁ…つまんない。。
まだまだ瞼を重くする睡魔に誘われて、再び夢の世界に入る為ジンの腰に足をかけた。

足の先に、なんか当たる…?

もふもふとした感覚に指先でその正体を探る。
Jn
…に"ゃっ!?
今度こそ、本当に目が覚めました。

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