第4話

僕のお姫様ーNm
3,873
2021/05/07 09:07
you
ナムー?
私のストッキング知らなーい!?
クローゼットにいるあなたに呼ばれてハッとした。

この前洗濯をした時にドアに挟んだまま回してビリビリになってしまったものがある。

おそらくそれがあなたのストッキング。

すっかり忘れていて、伝えていない。
Nm
ごめんなさい…
you
えぇ!?なに!?
もしかして…
僕はことの端末を包み隠さず伝える。

こういう時は正直に話すのが大事だと知っているから。
you
あのラメ入りのお気に入りだったのに…!
Nm
他のじゃだめですか…?
you
えーだって…
今日のデート、あのストッキング履くの前提でコーディネートしちゃったのに…
明らかに落胆する君。

この顔をさせたのが自分だなんて情け無い。

ただ、デートの為にそこまで本気で考えてくれるあなたが好きだ。
Nm
とりあえず、見せてください。
やっとウォーキングクローゼットから出てきてくれた。

少し頬を膨らませてるのが可愛いくて仕方ない。

今日も完璧なスタイルで僕を魅了する。
Nm
あぁ…それなら。
その綺麗な素足が1番です
未だ不服そうな君を玄関まで連れて行き、

お気に入りのピンヒールを取り出す。


跪いてあなたの脚に軽くキスをしたら、

いつもの年上の余裕はなくなるね?


顔を赤くして下を向いたから

その綺麗な脚をこわれもののように

優しくパンプスに収めた。
手を取って家を出る。

その時、おでこにキスを落として
必ず僕はこう言うんだ
Nm
僕の彼女は世界一です

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