第60話

初めてのお泊まりーJm
2,331
2021/03/01 03:30
Jm
ヌ〜ナっ♡
you
…なに?
ジミンがこうやって甘えた声を出す時は、何か企みがある時。
後ろからソファに座る私にぎゅっと抱きついて、目一杯甘えてくる。
Jm
えへへ
you
…なんかやましいことでもあるの?
Jm
ないよー?
you
練習なら、観に行かないよ?
Jm
あっ、それはひどい…
you
違うの?じゃぁ今日は何?
Jm
んふふ。
首元で笑ったりするからくすぐったくて少し避ける。
それでもぎゅっと抱きしめられているから逃げることはできない。
you
早く言って?なんかあるんでしょ?
Jm
ヌナさぁ、僕のこと好き?
you
…そりゃ、じゃないと付き合ってないし。。
Jm
もー、ちゃんと言ってよ!
you
…好き。
Jm
ふふ、照れ屋さんでかわいい。
you
もうっ!さっきから何!?///
ジミンの言葉は図星で、余裕ぶってるけど愛情表現はいつになっても慣れない。

彼曰く、私は照れてるのを隠すように怒る癖があるらしい。
Jm
ヌナ、僕のこと好きならもっと一緒にいたいよね?
もっとたくさん会いたいね、みたいなこと?
you
う、ん…?そうだね?
Jm
じゃぁずーっと僕と一緒いよ?
にっこり糸目で顔を覗き込んでくるジミン。
随分機嫌がいいみたい。
you
うん…?いいよ?
さっきからなんだろう。
ジミンの真意がわからず困惑していると、突然その時はやってきた。
Jm
じゃぁ今日は帰らないよね?
さっきまでのニコニコした天使のお顔はどこかに消えて、艶やかな笑みで私を翻弄してくる。
you
えっ、帰らないって…
Jm
ヌナは今日〜、僕の家に〜、
泊まります♡
そういうこと!?
いきなりすぎて固まってると、首の後ろのリボンがスルスルと解かれていった。
you
ちょっ、と…ジミン!?
Jm
ん?なぁに?
you
なんでリボン外すの…!?
Jm
あぁ大丈夫気にしないで。
そんなこと言われても気にせずにはいられないでしょ?

だって、この服はリボンを取ったら肩が露出されるし、すぐに脱げてしまうブラウスなんだから。
you
待って、ジミンっ、
Jm
待たないよ?もう僕決めたもん。
ふんふん♪と吐息混じりのセクシーな鼻歌を歌いながら、私の肩をさわさわと撫でる。
you
ま、待って待って…
今日帰るよ?
Jm
無理。もう決めたから。
you
だって…そんな準備も何もしてないし…
Jm
ヌナがいれば他に準備なんていらないでしょ?
至極当然のような顔に、騙されそうになる。
you
えぇ!?うーん…いや、そんなことっ…
Jm
もー、静かにして。
唇を塞がれたらそのままソファに倒される。
Jm
僕の言うこと、聞けるよね?
そうやって見下ろされる視線に私がめっぽう弱いってこと、きっとジミンはお見通し。

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