第69話

飼い猫ーYg(リクエスト)
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2021/03/09 12:43
you
ユンギ!!ただいまぁっ!!
バタバタといつにも増して騒がしく帰ってきたのは、俺の彼女。
you
おいで、おいで
こんな風に俺を手懐けるのは、やっぱりこの耳と尻尾のせいだろうか。
Yg
眉間に皺を寄せてあなたを睨むと、上機嫌で笑いながら近寄ってきた。
you
ふふ、良かった戻ってなくて。
Yg
全然良くない。
この姿のせいで一昨日から家を出れない俺は、完全にあなたの飼い猫だ。
you
それでね、今日はユンちゃんにこんなの買ってきたよ!
ガサガサと包みを開けて出したものを見て、こいつがテンション高めに帰ってきた理由がわかった。
you
じゃーんっ!!!
目をキラキラさせて近付いてくるあなたをかわして、ソファの角に座る。
Yg
you
ちょっと、逃げないでよ!
めげずにソファに座ってくるから、こんなとこじゃダメだとまた逃げた。

寝室に行きドアを閉めて、布団を被る。

この部屋に鍵がついてないのが残念なくらいだ。
you
ユンちゃーん?どこー?
俺が逃げてるにも関わらずこんなに余裕なのは、きっとこのかくれんぼが簡単すぎるせい。

完全に俺の判断ミスだ。

すぐに見つかってベッドが揺れる。
you
もう逃げられませんよ?
Yg
ちっ…
観念して布団から顔を出すと、あなたがニコニコしながら買ってきたばかりの土産を目の前に差し出した。
you
ふふ、自分でつける?
Yg
…絶対やだ。
you
じゃぁ私がつけてあげよっか?
Yg
それも無理。
you
拒否権ないけど?かわいいネコちゃん。
圧力に負けてため息を吐くと、嬉しそうに笑ったあなたが俺の首元に手を回す。

カチャ、と音がしてそのかわいい音とは真逆のゴツいベルトが巻かれた。

くそ…なんで俺がこんな目に。。。
you
んふふ、かんわいい♡
満足そうに笑うあなたを見て、この笑顔に弱い俺は
まぁいいかと思ってしまう。

耳をふにふにと触るあなたの手を取って、その甲にキスをした。

ここがベッドだってことだけが、飼い主の判断ミス。

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