第78話

ホワイトデーチャレンジーTh
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2021/03/14 08:04
今日はホワイトデー。

仕事が落ち着いた私はバレンタインのお返しに何をしようとずっと考えていた。

そこで計画したのがケーキ作り。

慣れないなりに頑張って、シンプルなショートケーキを作った。

初心者の割には結構うまくできたと思う。

仕事で遅くなったテヒョンが帰ってきた時にはもう日付が変わっていた。
Th
あなた、あなた?
声をかけられて気付く。
ソファで寝てしまってたみたい。
you
あ、おかえり…!
待ち侘びていた彼の首元に抱きついた。
Th
こんなとこで寝たら風邪引くって、いつもあなた言うのに!
you
えへへ、ごめんね?
ここでいつも寝ちゃってるテヒョンも、私を待ってくれてたんだなって今ならわかる。
you
あ、もうこんな時間だけど…ホワイトデーだからケーキ作ったの。
Th
本当に?食べる!!
嬉しそうに笑うテヒョンの頭を撫でて、冷蔵庫に取りに行った。
お皿に乗せて運んでくると、目を輝かせて喜んでくれる。
Th
いちごだ!
いちごに目を奪われているテヒョンにお皿を差し出すと、少し考えたように止まって真顔で私を見つめてきた。
you
ん、食べないの?
Th
海外では、ホワイトデーには女性が男性に食べさせてあげるんだよ?
you
え、そうなの!?
そういえば今年バレンタインにテヒョンがくれた薔薇の花も、海外では…って話だったよね。

フォークを取って、いちごを彼の口へと運ぶ。

あーんと可愛く口を開けて頬張るテヒョンが可愛くて、私の顔も緩んだ。
今度は生クリームのたっぷりついたケーキを口へと運ぼうとすると、またご注文が入る。
Th
生クリーム、あなたの口につけてみて?
you
え、、なんで!?
急にそんなこと言うからテヒョンはやっぱりわからない。
Th
女性の口についたやつを、男性が舐めるんだよ。
…ん?

それはさすがに…
you
嘘でしょ?
Th
ん?
you
もしかして、食べさせるってのも嘘?
じっと見つめると、だんだん我慢できなくて笑い出すテヒョン。
you
もー!またそうやって騙すんだから!
Th
へへ、
こんな可愛い顔して騙してくるから、いつも結局許しちゃう。
Th
でも、やって欲しい。
you
えぇ…
Th
お願い♡
語尾にハートまでつけちゃって、、

でもさすがにそんなこと、恥ずかしくてできないです。
you
やだよ…
そう言ってフォークをテヒョンの方に向けると、急に視界にテヒョンの指が入ってきて…

気付いたら生クリームを掬って私のほっぺにつけてきた。
you
えっ、ちょっと!?
すぐにテヒョンの舌が私の頬を掠めた。

ぺろ、という効果音がついたみたいに。
Th
美味しい〜
you
もー…普通に食べてよ///
恥ずかしくなってフォークを握りなおすと、またテヒョンの指が生クリームを掬った。

そして今度は自分の唇へ。
Th
ん、あなたも食べて。
さっきとはまるで違った真剣な顔に、何故か私がドキドキした。

そんな彼に逆らえず、顔を近づけてそっとクリームを食べる。

すぐに両手で頬を掴まれ、そのままテヒョンに唇を食べられた。
you
っ/////
Th
ケーキもあなたも、両方美味しい。
そう言って笑う彼は、やっぱり可愛くて怒れない。

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