第37話

心に決めた人ーJm
2,305
2021/02/03 05:00
you
あっ、ジミンくん!
Jm
あ〜!今日はこれで終わり?
you
うん!今から帰るところ!
塾で授業がよく被るジミンくん。
すっごくイケメンで頭も良くて、しかも底なしに優しい。だからもちろんモテモテ。

きっと学校でも人気なんだろうな、、

そして、彼は私の…
好きな人。

無事に受験が終わったら告白しようって決めてる。
その為にも今はとにかく頑張ってるんだ。

今日は話せてラッキーだな。
しかもこの流れ、もしかしたら一緒に帰れる…!?
you
ジミンくん、あの…!
良かったら一緒に帰ら、な…
私がそこまで言いかけた時、教室から女の子が出てきた。
ジミンー!帰ろっ♡♡
あの子…ジミンくんと同じ学校の制服…
たまに見かける子ですっごく美人。
こっちに近付いてきたと思ったら、ジミンくんの腕に絡み付いた。
ジミンくんも特に驚いてる様子もない。

…もしかして2人って、、、
Jm
え、と…
you
あっ…なんでもないの!
ごめんね、気にしないで…!
私はそう告げて急いで帰った。

あーあ…なんであんなタイミング悪いの?

もう、しばらく会いたくないな…

それからは、偶然会えても極力会話しないようにした。
Jm
あっ、あなたちゃん!
you
あっ、お疲れ様…
バイバイ
私から避けてれば、意外に会わないもんだな。

せっかくの目標だった告白もやめて、私はただ勉強に集中するって決めた。

そうだよ、元々受験のために勉強してたんだから…これが普通だよ。
いつものように授業後に自習をして帰ろうとすると、廊下から声が聞こえてきた。
another
ジミンくんっ…こんな時だけどっ、
好きですっ!!!
受験終わったら、付き合ってください!!
Jm
ありがと。
でも…ごめんね。僕、もう決めた人がいて…
another
あの子と付き合ってるの…?
Jm
あの子??
えーと…まだ付き合ってる訳じゃないんだけど…///
声色からして、ジミンくんが照れてるのが伝わってくる。

その後、女の子がジミンくんに泣きながらエールを送ってから走っていったのが聞こえた。

すごいな…私だったら応援なんてできないよ…

私、多分まだ諦められてないんだ。

荷物をまとめて教室を出ると、まだジミンくんが廊下にいた。
うそ…まだいたんだ…
Jm
えっ、あなたちゃん!?
you
あ…
Jm
もしかして、今の聞いてた?
you
うん、ごめん、聞こえちゃって…
Jm
うわ、恥ずかしいな…///
you
実は私もね…受験終わったら告白しようと思ってたんだ///
Jm
えっ…そう、だったんだ
ジミンくんが動揺してる。
いきなりこんな話して、そりゃ驚くよね。
you
でもやめたの。その人にはもう違う人がいて…
Jm
そ、っか…
僕も全く同じだ…
you
え?同じって?
Jm
受験終わったら告ろうと思ってたけど、もう失恋したよ…はは
you
そうだったんだ…てっきりいい雰囲気なのかなと思ってたけど
Jm
僕も、そう思ってたんだけど…
you
…なんか、私たち似てるねっ笑
Jm
ふふ、そうだね笑
you
受験、頑張ろ!
Jm
うん、お互いにね!
…よかったら、一緒に帰らない?
you
えへへ、喜んで!



ーーーこの鈍感な2人がくっつくのは、
もう少し先のお話。

まずは、受験だもんね!?

fight!!!

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