塾で授業がよく被るジミンくん。
すっごくイケメンで頭も良くて、しかも底なしに優しい。だからもちろんモテモテ。
きっと学校でも人気なんだろうな、、
そして、彼は私の…
好きな人。
無事に受験が終わったら告白しようって決めてる。
その為にも今はとにかく頑張ってるんだ。
今日は話せてラッキーだな。
しかもこの流れ、もしかしたら一緒に帰れる…!?
私がそこまで言いかけた時、教室から女の子が出てきた。
あの子…ジミンくんと同じ学校の制服…
たまに見かける子ですっごく美人。
こっちに近付いてきたと思ったら、ジミンくんの腕に絡み付いた。
ジミンくんも特に驚いてる様子もない。
…もしかして2人って、、、
私はそう告げて急いで帰った。
あーあ…なんであんなタイミング悪いの?
もう、しばらく会いたくないな…
それからは、偶然会えても極力会話しないようにした。
私から避けてれば、意外に会わないもんだな。
せっかくの目標だった告白もやめて、私はただ勉強に集中するって決めた。
そうだよ、元々受験のために勉強してたんだから…これが普通だよ。
いつものように授業後に自習をして帰ろうとすると、廊下から声が聞こえてきた。
声色からして、ジミンくんが照れてるのが伝わってくる。
その後、女の子がジミンくんに泣きながらエールを送ってから走っていったのが聞こえた。
すごいな…私だったら応援なんてできないよ…
私、多分まだ諦められてないんだ。
荷物をまとめて教室を出ると、まだジミンくんが廊下にいた。
うそ…まだいたんだ…
ジミンくんが動揺してる。
いきなりこんな話して、そりゃ驚くよね。
ーーーこの鈍感な2人がくっつくのは、
もう少し先のお話。
まずは、受験だもんね!?
fight!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。