第55話

頭の中はーJk
2,336
2021/02/19 09:00
Jk
また見てる…
you
だってさ、これ、可愛すぎない?
私のスマホの画面にはナムジュンおっぱ。

寝る前はこうやって必ず推しを愛でるのが日課なんです。
you
この色気がさぁっ…
枕に突っ伏して足をバタバタさせていると、右半身に重みを感じた。
顔を上げると隣から画面を覗いているグク。
Jk
どれ?
興味を示してるから私の一押しを見せる。
you
これとか…こっちなんて、
すっごい可愛いでしょ!?
するとグクが余裕の笑みを見せた後、とんでもないことを言い出した。
Jk
俺、推しのもっと可愛い写真持ってるー
なんか腹立つんですけど。
そりゃそうですよね、メンバーだもん。
家族みたいなもんだし。常に一緒にいるし。
寝顔だって直に見れるんだよね?

悔しいけど、オフショット、見たい。
you
マッサージでもしましょうか…?
Jk
そんなに見たい?笑
you
見たい!
Jk
どうしよっかな〜
you
お願いします…!
顔の前で手を合わせておねだりしてみる。
Jk
じゃぁ俺の好きなとこ言って
you
…え?
まさかの展開に困惑する。
Jk
ナムジュニヒョンの好きなとこは言えるのに、俺の好きなとこは言えない訳?
you
いや…そうじゃないけど…///
急に彼氏感出してくるから恥ずかしい。

グクがさっきより近くに来て密着してくる。

横から覗き込むように私の顔を見て、無理やり視線を合わせてくるからどうしたらいいかわからない。
Jk
はーやーくっ!
ベッドを揺らして催促される。
これはもう逃げられそうにない…
you
言ったら、見せてくれるの?
Jk
うん!とっておきのやつ
その言葉に釣られて、仕方なく口を開いた。
you
えっと…可愛いとこ。
Jk
そんなのヒョンにも言ってるじゃん
you
だって…
んー、じゃぁ…仕事に真面目なとこ。
Jk
他は?
you
えぇ!まだ言うの!?
Jk
全然足りないよ、早く
なんか突然Sスイッチ入った…?
you
あとは…メンバー思いのところ。
Jk
…はい、次〜
you
もういいじゃん!///
グクだって、ちょっと照れてるのに。
Jk
は?まだだよ、それしかないの?
you
そんなことないけどっ…
不服そうなグクの圧に押されて、続けて言うことに。
自分で言ってて恥ずかしいけど、考えなくても次々出てくる不思議。

ニヤニヤしながら私を見てるグク。
そろそろ許してくれないかな…?
Jk
ん〜じゃぁ次で最後でいいよ
you
…パフォーマンスが世界一かっこいい。
Jk
ふふ。
満足そうに笑うから、私も恥ずかしくて意地になる。
you
はい!おしまい!!
約束守ってよ!
Jk
はいはい、
そう言って自分のスマホを操作して色々スクロールして探してる。
この時間がドキドキするけど、今は正直目の前のグクで胸がいっぱい。

綺麗な横顔を見てると、ついに見つけたらしい。
Jk
あった、これ俺のお気に入り。
そう言って見せてくれたのは…
私の寝顔。
you
ちょっと…約束違うじゃん!///
Jk
俺は推しの可愛い写真って言ったんだけど?
グクが真剣に言うから余計に顔が熱くなってくる。
you
っ…!?
Jk
俺の推し、あなただから。
you
もうっ…騙されたっ!
赤くなったところを見られたくなくて枕に顔を押し付けた。
Jk
俺にとっては世界一可愛いよ?
こうやって私を困らせるグク。

悔しいけど愛しくなって顔を上げると、しっかり目が合った。
you
グクはさ…その、嫉妬しないの?
Jk
ヒョンに?
you
うん…
私が他のメンバー褒めててもいいの?
Jk
別に…いいかな。
本当にヒョンかっこいいもん。
グクは私が誰を褒めて誰を推しててもやきもち妬かないんだ…

そう思ってちょっと凹むけど、さっきの"世界一かわいい"が頭から離れない私は単純だ。

するとグクの手が伸びてきて下を向いている私の顔を無理やり横に向けた。

もちろんばっちり視線が合う。
Jk
自分から話振っといてなに凹んでんの、
you
グクが嫉妬しないとか言うから…
Jk
だってあなたの頭ん中、俺で一杯じゃん。
こうやって自信満々に言われたら無言で認めざるを得ない。

恥ずかしくて唇を噛むと、グクの指がそこをなぞった。
you
うぅ…バレてる。。
じゃぁグクは?グクの頭の中に私いる?
そう問いかけると目を丸くして少し驚いた顔をした。
すぐに熱っぽく私を見つめると、低い声で囁く。
Jk
どれくらい一杯か、今からゆっくり教えてやるよ
そう言って堂々と唇を奪ってくる、2人の時も世界一かっこいい私の彼氏。

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