私のスマホの画面にはナムジュンおっぱ。
寝る前はこうやって必ず推しを愛でるのが日課なんです。
枕に突っ伏して足をバタバタさせていると、右半身に重みを感じた。
顔を上げると隣から画面を覗いているグク。
興味を示してるから私の一押しを見せる。
するとグクが余裕の笑みを見せた後、とんでもないことを言い出した。
なんか腹立つんですけど。
そりゃそうですよね、メンバーだもん。
家族みたいなもんだし。常に一緒にいるし。
寝顔だって直に見れるんだよね?
悔しいけど、オフショット、見たい。
顔の前で手を合わせておねだりしてみる。
まさかの展開に困惑する。
急に彼氏感出してくるから恥ずかしい。
グクがさっきより近くに来て密着してくる。
横から覗き込むように私の顔を見て、無理やり視線を合わせてくるからどうしたらいいかわからない。
ベッドを揺らして催促される。
これはもう逃げられそうにない…
その言葉に釣られて、仕方なく口を開いた。
なんか突然Sスイッチ入った…?
グクだって、ちょっと照れてるのに。
不服そうなグクの圧に押されて、続けて言うことに。
自分で言ってて恥ずかしいけど、考えなくても次々出てくる不思議。
ニヤニヤしながら私を見てるグク。
そろそろ許してくれないかな…?
満足そうに笑うから、私も恥ずかしくて意地になる。
そう言って自分のスマホを操作して色々スクロールして探してる。
この時間がドキドキするけど、今は正直目の前のグクで胸がいっぱい。
綺麗な横顔を見てると、ついに見つけたらしい。
そう言って見せてくれたのは…
私の寝顔。
グクが真剣に言うから余計に顔が熱くなってくる。
赤くなったところを見られたくなくて枕に顔を押し付けた。
こうやって私を困らせるグク。
悔しいけど愛しくなって顔を上げると、しっかり目が合った。
グクは私が誰を褒めて誰を推しててもやきもち妬かないんだ…
そう思ってちょっと凹むけど、さっきの"世界一かわいい"が頭から離れない私は単純だ。
するとグクの手が伸びてきて下を向いている私の顔を無理やり横に向けた。
もちろんばっちり視線が合う。
こうやって自信満々に言われたら無言で認めざるを得ない。
恥ずかしくて唇を噛むと、グクの指がそこをなぞった。
そう問いかけると目を丸くして少し驚いた顔をした。
すぐに熱っぽく私を見つめると、低い声で囁く。
そう言って堂々と唇を奪ってくる、2人の時も世界一かっこいい私の彼氏。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!