第9話

風邪ーYg
3,835
2021/05/07 09:07
Yg
コホ      ゴホッ…
喉に違和感がある。

ここ数日無理しすぎたか…

時計を見ると午後2時。
Yg
さすがに腹減ったな…
2日前から部屋に篭りきりで仕事に没頭していた。

身体が冷えているのも気にせず続けていたからかもしれない。

こんな時1人暮らしは面倒だな。



何か食べたい物があるわけでもないし、宅配を頼む気力もない。

とりあえずベッドに入って体を休めることにする。

眠る前に一応あなたに連絡をしておこう…
気付いたら寝ていたようで、時計は午後8時を指していた。

6時間…

枕元のスマホを見ると、あなたから一件の着信があった。


折り返したけど出ない。
急に人肌恋しくなって、続け様に何度かかけた。
Yg
…なんだよ。。。
不貞腐れてまた寝ようと布団を頭まで被ると、部屋の外でガチャ、と音がした。
Yg
!?
布団から顔を出して耳を澄ませると、足音が近付いて急に部屋のドアが開いた。
you
あ、起きてたの?
お盆を持ったあなたが入ってくる。
Yg
え、なんで
you
なんでって…
来てって言ったじゃん
手元の画面をスクロールして確認すると、確かにそう打っていた。

寝る前に送ったのか…
Yg
で、なんで具合悪いってわかったの
you
口数少ない人とこんだけ一緒にいるとね
来い と 来て
の違いくらいわかってくるの〜
そう言って水を渡してくれる。

こんな僕には君しかいないな
と笑えてきた。

乾いた体にコップ一杯の水を与える。

Yg
ん、食べさせて
口を開けてアピールしてみた。



今日は目一杯甘えさせてください

プリ小説オーディオドラマ