第65話

初めてのお泊まりーJn
2,309
2021/03/06 00:10
you
ねぇねぇ、
Jn
んー?
you
今日ってさ、
Jn
うんー
you
初めてのお泊まりだよね?
Jn
そうだね
you
じゃぁさぁ
Jn
you
なんでずっとゲームしてるのかな?
(なんでか?
俺の方が聞きたいんだけど… ///
なんでって、ゲームしてなきゃ落ち着か
ないからだよ…!!!////)


…っていうのは私の単なる妄想で。

ジンは絶対こんなこと考えてない。
一人でパソコンに向かってカタカタやってるのは、恥ずかしいとか照れるとかじゃなくて単純に暇だから。

彼女が来てるのに暇っていうのがそもそもおかしいんだけど…
you
…シャワー借りるね。
わざと不貞腐れたのをアピールするように低い声で言う。

さすがのジンも反応した。
Jn
あーわかったわかった、
3秒くらい追い討ちでタイピングした後、私の方を振り返るけど体はパソコンに向かったまま。
Jn
あなた寂しいんでしょ?笑
なんかムカつく。
再びパソコンに向かって話し始めるから、もはや誰と会話してるのかわからないレベル。
Jn
もうちょっとで終わるから。
そしたら構ってあげるから待って〜
ここまで言われてハイそうですかって言う人いる!?

さすがの私も今日こそ簡単には許さないっ!

ジンの言葉を無視してお風呂場に向かった。

でもここで問題発生。
シャワーを浴び終わってからやっと気付いた。


…私、怒りながら来たからタオルも着替えも持ってきてないじゃん。
you
ど、どうしよ…
軽くパニックになるけど、どうしようもない。

濡れたままドアの所まで行き、少しだけ扉を開ける。
you
ジンー、、
聞こえないのか、返事はない。
you
ジンー!!!
今度は大きめの声で呼ぶと、やっと返ってきた。
Jn
なにー
you
タオルちょーだい、、
Jn
…あぁ笑
笑われた気がする。

少し待つとタオルを持ったジンが現れた。
Jn
はい、どーぞ
you
…どうも。
さっき怒った手前なんだか素直になりにくい。
まだ怒ってるんだからね、的なアピールも忘れずにタオルを受け取った。
you
ねぇ、、着替えも…
着替えいらないよと言われたから借りるつもりで来たけど、私が着れそうなサイズあるのかな?
Jn
着替え?
you
貸してくれるんでしょ?
Jn
いや?
いや?
今、この人 「NO」 って言った?
you
え、着替えいらないって言ってたよね?
Jn
うん、着替えなんていらないでしょ
you
や、さすがに着てた服じゃ寝れないんだけど
Jn
何も着ないで良いじゃん
…はい?

今日はよく空回りする。
今もジンの言ってることがわからないんですけど。
you
何も着ないでって…
言い終わらないうちにガッとドアノブが押されて扉が開かれる。

全く予想してなかった私はジンの力に負けて後ろによろけた。
you
ぎゃっ、
蛙が潰れたみたいな全然可愛くない声を出して驚く私。
Jn
なに今の声www
だって裸なんだもん、仕方ないじゃん。

ギリギリの所で押し戻したから、見えてないよね…?
you
ちょっ、ちょっと…!!
やめてって、
ぐいぐいと押され続けて扉が壊れそう。
you
え、なになに?ほんと、何なの?
Jn
やぁ今あなた裸なんだろうなと思ったら体が勝手にwww
あーこの人おかしい。

やっとおふざけが終わったのを確認してから、タオルを体に巻いて出て行く。
Jn
あなた〜
呼ばれるままに寝室に向かうと、ジンがクローゼットからハーフパンツとTシャツを出してベッドに放り投げた。
Jn
これでいい?
あるなら最初から出して欲しい。
着替えてみると、上下ともブカブカだけどなんとかなった。
you
みてー着れた。
Jn
ぶっ、、、
キッチンで水を飲んでたジンが私を見るなり、盛大に吹き出す。
you
え、大丈夫?笑
口の端についた水を手の甲で拭いながら近付いてきた。
Jn
大人の服着た子どもみたいw
いつものように憎まれ口を叩く…

と思ったら、ぱっくり開いた首元に指を這わせた。
Jn
俺の服とか最高にエロい。
みんなは知ってる?
ジンって、私生活ではソクジンなの。

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