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第1話

ターゲット▶26歳、男性
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2018/08/05 08:38
さやか
いらっしゃいませ!こちらの席へどうぞ!
今は昼間。
この仕事はつまらない。
私は店長だが、今日は特別に働いている。
わけはターゲットが来店するからだ。
もうそろそろ来る頃だ。
ガチャ、扉が開き鈴がなる。
やっと来た。
さやか
いらっしゃいませ!こちらの席へどうぞ!
注目を浴びない席へ誘導した。
ユウ
何をしてんだ?
私が厨房からターゲットを見ていると、ユウが話しかけてきた。
ユウは仲間だ。
夜の仕事のね。
さやか
ターゲットはあいつ。二十六歳。男性。依頼者は二十六歳の女性。人形にしたら買いに来る。殺す代金三十万、人形にする代金十万、人形代八十万。あいつの価値は百二十万円。今日は私が殺り行く。地下で準備をしといて。
ユウ
若いのに可哀想ー。
と言い、ユウは接客しに向かった。
さやか
はぁー、終わった!皆、お疲れ様!早く帰ってねー!
夕方の五時には店が閉まる。
そして、六時に開店する。
まや
さーちゃん、言葉と表情が合ってない!早く帰らねぇと殺すぞ!みたいな目してる!
さやか
だから?
まや
バイトの子怖がってるから!ほら、笑って!せーの!
まやは私の親友。
裏の仕事は知らないけどね。
さやか
分かった。はい(笑う)
まや
やっぱり笑わなくていいや
さやか
あっそ
ユウ
まやー!まだ帰らねえの?
ユウが厨房から声をかける。
まや
今日こそはさーちゃんと帰るの!
さやか
何したって一緒に帰れない。
まや
何で?
さやか
教えない
まや
なんで?せめて、理由は教えてよ!
さやか
教えない
ユウ
おーい!まや、諦めろ。一生教えてくれないぞ。多分
また、ユウが割り込んできた。
まや
ふーん。今日は諦めるよ。ユウにはさーちゃんあげないからね!私のだから!
さやか
まやのになったつもりないけど?
まや
ひどいよー!まぁ、さーちゃんらしいけど
ユウ
早く帰らねえと門限あるんじゃねーの?
まや
えっ?……やばいっ!さーちゃん、次は一緒に帰るからね!
そう言ってまやは店を出て行った。
ユウ
準備してくる。早く持ってこいよ。
さやか
ユウより早く持ってこれるし
ユウ
言葉だけだろ?
さやか
今回は早く殺ってくる。
そう言って私はお面を被り黒い服装に着替えた。
さやか
行ってくる
ユウ
あー、楽しんでこい!
私は二人しか知らない扉から出た。
屋根の上を使って移動していく。
さやか
(家にいる。早く殺りに行こう)
ターゲットは家にいた。
テレビを見ている。
私は窓を割って入っていった。
さやか
お前は○○で合ってるな?
ターゲットは頷く。
頷いた瞬間心臓をぶっ刺した。
首を斬った方が楽だけどそれは出来ない。
全身欲しいという要望だから。
私はターゲットをケースに入れて店まで運んだ。
さやか
ただいま
ユウ
準備は出来てる。要望は?
さやか
全身欲しい。奴隷人形型。
ユウ
りょーかい。じゃあ始めるぞ!
さやか
うん
そうして、一晩かけて完成した。
翌日の夜に買いに来る。
奴隷ロボット型とは命令をしたら、命令通りにしてくれる。全身そのままで、臓器の代わりに特殊なものを入れ込むだけだ。見た目は人、中は特殊なもの。警察に見られてもバレないようになっている。
あとは明日、主の顔と名前を覚えさせるだけだ。
ユウ
それじゃ、仮眠するわ
さやか
分かった
明日が本番。
気に入ってくれなければ買ってくれない。
人形代は買う時に払う仕組みだから買ってくれないと意味が無い。

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