西畑 side
『 はあーー 、、、だる 、』
なんて呟きながらガラガラっと 、
今日講義してた教室のドアを開ける 。
すると 、そこには一人の背中があった 。
『 … 誰 ?』
「 … は ?」
俺が話しかけると振り向いたのは女子 。
でも今までに見たことないような女子やった 。
髪もサラサラで 、キモい女子みたいに
濃いメイクしてないのに可愛くて 、
俺の心臓が破裂するんじゃないか 、って
勢いで跳ね上がってた 。
『 … 大学の子 ?』
「 そうですけど … あんたは ?」
『 多分大学の子 』
「 多分ってなんやねん 」
『 ふは 、笑笑
で 、こんな時間に何してるん ?』
「 忘れ物取りに 」
『 理由まで同じかいな 』
「 … あんたの忘れ物ってこれ ?」
そう言って女子が手に持っていたのは俺のスマホ 。
やっぱり忘れてきたんやーー 。室くん正解 笑
『 そうそれ 』
「 ん 、( ぽいっ )」
『 うげぇ ?!?!( ぱしっ )
は 、おまえ落としたらどうしてくれるん !!』
「 落としてへんからええやん 」
『 いや良くないやろ ?!?!』
「 … 来ること予想してて
3時間ぐらい探し回ったのになーー 」
『 え ?!?!… あ 、ありがとう ?』
「 っていうのは嘘で 」
『 はあ ?!まじおまえなんなん ?!?!』
「 おまえじゃないし 。
一ノ瀬あなた 。あんたは ?」
『 …… 西畑大吾 、』
一「 へー 、西畑 、ね 」
なんで … 名前呼ばれただけやのに
こんな心臓飛び出しそうなんやろ 、笑
なんて思っていると廊下から
誰かいるのかー ?という先生の声が聞こえた 。
一「 うげ 」
『 こっち ( ぐいっ )』
別に俺だけ隠れれば良かったかもしれへん 。
… こいつの腕を引っ張ったのはきっと
何か掴みたかったからだそうだそうだ ((
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!