第34話

さんじゅうさん
7,265
2018/10/21 02:33





西畑 side








ほんまは助けるつもりなんてなかった 。



けど 、なんか放っておけなくて気づいたら



言葉よりも体が動いとった 。幸いにも迷子くんの



お母さんが早く来てくれて俺らも1分前



ギリギリに会場入りすることができた 。






































大「 楽しみやんなあ( わくわく )」



『 … おん 』



























































バッと照明が落ち 、辺りが暗くなって



光ってるのはステージだけやった 。



いろんな女優さんやモデルさんが出てきて 、



一番最後のシメで一ノ瀬が出てきた 。



あ 、さっき背中で汚れたところ



パーカーで隠してる 。さすがプロやんな 。














































フ「「 きゃああああああ!!!!!」」



大「 めっちゃかわええ … !!!!!
な !!!大ちゃ 、、、え ?!」



『 … 』



















































もうあいつとなんか関わりたくない 。



そう思ってるはずなのに体が言うこと聞かへん 。



あたりは暗いはずなのに



なんで空いてる道がわかるんやろ 。



そうや 、あの匂い 。初めて会った時 、



一緒にロッカーに隠れた時の匂い 。



俺は動くがままに匂いのする元は走った 。





















































『 っ 、はあ 、待てや!』← バックハグ



全「「 ( ざわざわざわざわ )」」



一「 … え ?」

















































ステージに上がった瞬間 、



戻ろうとしていた一ノ瀬を捕まえて



逃げられないようにバックハグした 。



こんなん柄ちゃうねんけどな 笑







































『 なあ 』



一「 いや … 西畑 、ここステージ 、」



『 … どんなこと言ったらええん ?』



一「 … はっ ?」



『 どんなこと言ったら好きになる ?』



一「 … え ?」



『 もうこれ以上好きになりたくなくて
嫌いになろうとしたけどなれんかってん 。
だからこれから逆のことするわ 』



一「 いやいや 、は ?」














































一ノ瀬がどんな答えであろうと 。



どんなに俺のこと嫌ってようが 。






















































『 俺は 、一ノ瀬が好き 』









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