第45話

🏵....掴んだもの....🏵
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2023/11/14 22:00
荒船は前につっぱしつて行った。


夏恋「あなたっ!!!!」


夏恋は真剣な顔をして私の元へ走ってきた。


「、夏恋...、」


夏恋「、....大丈夫?」


恐る恐る、逆鱗に触れるのを避けるかのように私へ尋ねた。


ï½¢...ï½£


ここで、今、もう考えることをやめた。って言ったら夏恋はなんて言うんだろう。


小さなことで何度も何度も

「私なんか」「やっぱりだめだ」「負ける」

そんな負の感情ばかり飛び込んできた。


"何度も同じことを考える。"

私がもし、少年漫画の主人公ならば、きっと"努力"という、主人公(わたし)の話があって、すぐに強くなるんだろう。


だけど、現実、そんな事はないんだ。


強くなるための環境が誰にだってあるわけじゃない。
強くなりたいと思って誰でもなれるもんでもない。


"努力は報われる"

そんな言葉さえ、一部の人にしか使えない、まさに天才にしか使えないのかもしれない。


私は天才なんかではないと思うから、きっと使えない。



それでも、多くの人は"諦めない"。

きっと、どんな人でも諦めないのは、
自分が"天才"になれないなら、天才になれないなりの、勝てる方法を探していけばいい。
そう考えていると思う。

適材適所とか、そんな言葉があるけど私はあまり好きじゃない。

"活躍できないなら、別のことで。"

それこそ諦めだと思う。


これは全てあくまで私自身が思うこと。



なんと思われたっていいじゃないか。



"活躍できなかったのなら活躍出来る方法を探す"


それが難しいのかもしれないけど、

諦めるのはもっと、死にたくなってから。




夏恋「あなた、?」



「私さ、もっと、死にたくなってから言うべきだったわー笑」


夏恋「え?」



「死にたくなるほど努力した後に、諦めるの」

「いい考えじゃない?笑」


もちろんほんとに死にたいって思うことはたまにあるだろうけど、


『こんな事で死んでいいの?』

って自分に聞くと


多分どんな人も、私も、大抵の人は


『くだらないな』

なると思うから。


限界を感じた。

それは、まだ感じただけであって決まったわけじゃないこと。



自分で自分を変える。

私は、胸のどこかにあった硬い何かを掴んだような気がした。



夏恋「ww、やっぱあんたはよくわかんないよw」

「ぇっ」

夏恋「いー意味でね笑、あなたらしいよ笑」


夏恋「私も見習うよ。」


「うん、?」



誰にも、分からなくてもいいんだ。

自分の考えを貫く。



夏恋「!!!!荒船?!!」



勢いよく私は、振り返る。

荒船は、50mを通過していた。



その背中は何故かかっこよくて、目が離せなかった。


七夏「うぁ〜!!!!!!」


七夏がものすごい声で、そして、私が息を飲み込んだ瞬間、


ゴール寸前の彼の背中を見て。

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