はぁ。なんか、思ってたのと違う…。
もっとさ?高校生だからさ?気になる人と登下校とかあるじゃん?きっと。
何に、私はきっとできないんだよぉ…
コンコンコン🚪
『はぁーい』
渡辺「俺だけど?」
『渡辺先輩?』
ガチャ´ー` )ノ🚪ガチャ
渡辺「よっ。」
『どうも…あの、何か?』
渡辺「いや、さっき元気なかったから。どうしても気になって…」
心配してくれてたんだ…。本当に優しい。
『ありがとうございます、でも、私は本当に…』
渡辺「恋のお悩み?」
『…』
渡辺「そう、なんだね?俺に話しても解決しないかもだけど…そんなあなたちゃん見たくないから」
『渡辺先輩…』
今、唐突にドキッとしてしまった。
『中、どうぞ…?』
渡辺「失礼します、」
ガチャ´ー` )ノ🚪ガチャ
渡辺side
あなたちゃんの様子がおかしいから、気になって部屋に来た。
でも、迷惑かけてないかなぁ。
相変わらずな暗い顔。
俺は、あなたちゃんの悲しそうな顔を見たくない、
まだ会って間もないけど、頭から離れないんだ。
『中、どうぞ…』
少し照れた顔をしたあなたちゃん。
俺、この子のこと…?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!