(白石)
葉月
(葉月)
ん?
(白石)
司くんとはどう?
(葉月)
電話もメールもしてるよ。
(白石)
それじゃ、仲良くやってるんだ!
(葉月)
うん。頻繁にメールとかもしてるからね。
でも、恵ちゃんが聞いてくるなんて珍しいじゃん。
(白石)
うんやっぱり遠距離だからさ
(葉月)
そっか心配かけてるね。ごめんね。
(白石)
ううん。こっちが勝手に心配してる事だから
ピッピッピッピッ
(葉月)
まただ
(白石)
司くん?
(葉月)
うん。気をつけて頑張れって
(白石)
優しいね。
(葉月)
でも、仕事中はやめて欲しいよ。
(白石)
でもしょうがないよ。
ニューヨークとじゃ、時間差があるんだから
(葉月)
そうだけどさ
(緋山)
なになに?なんの話ししてるの?
(白石)
司くんと仲良いねって話し
(緋山)
そりゃそうでしょ!
婚約者同士なんだから
(白石)
そういう事じゃなくて
(緋山)
じゃ、どういう事よ。
(葉月)
恵ちゃんは遠距離だから心配しててくれたの
(緋山)
そういうことね。
遠距離は大変かもしれないけど、葉月達なら大丈夫でしょ!
それより白石のことよ!
(白石)
なに?
(緋山)
もうすぐで藍沢トロント行っちゃうんだよ。
(白石)
そうだね。
(緋山)
そうだねじゃないよ。言わないの?
(白石)
何を言うの?
(緋山)
そりゃ、好きって事よ!
(白石)
そそれは!
(緋山)
言わないと藍沢には伝わらないよ。
(葉月)
それはあるね。言わないと伝わらない事
(白石)
そうだけど
(緋山)
白石!ちゃんといいな
(白石)
うん・・・・
白石は藍沢に気持ちを伝えようか迷っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。