とうとう、司が帰ってくる日がやってきた。
あきら達は空港で待っていた。
(あきら)
とうとう帰ってくるな
(葉月)
そうだね
(類)
葉月は嬉しいんじゃない。遠距離だったから
(葉月)
うん。嬉しいよ!ニューヨークで頑張っていたんだから
(西門)
もうそろそろ来るんじゃねえか
ゲート口から司が歩いてきた
(あきら)
司!
(司)
おぉ!あきら
(西門)
おかえり司
(司)
総二郎
(類)
おかえり
(司)
あぁ
(類)
葉月
(葉月)
司おかえり!
(司)
葉月ただいま
優しく抱きしめた
(司)
そういえば、仕事は?
(葉月)
恵ちゃんが休みにしてくれた。
お迎えぐらい行ってきなって
(司)
そうか
(葉月)
うん。頑張ったね
(司)
あぁ、頑張ってきたぜ!
(あきら)
帰国パティーやるんだろ
(司)
当たり前だろ
(葉月)
その日は行けないかな。仕事もあるし
(司)
葉月は無理すんじゃねぞ。
(葉月)
うん。行けたら行くよ。
(西門)
でも婚約者の葉月がいねぇとダメだろ
(司)
いいんだ。葉月は命を扱う仕事してんだから
出れればいい
(あきら)
司、丸くなったな。
これも葉月のおかげか
(葉月)
わたしは何もしてないよ
(西門)
葉月はいるだけでいいからな
(葉月)
(●︎´▽︎`●︎)
(あきら)
じゃ、行こうぜ!
(司)
あぁ
司達は帰宅するため空港を後にした。
その間もニューヨークでの話をしていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!