着いた先に駐車場。
着くとさりげなく手を離した。
そこには、赤色のカッコいい車が停まってた。
ドアを開けて入る。
車が動き出して、
少し走ったとこで思った。
実は少し警戒してたんだけど…
そこは、港というか近くというか。そんな感じ。
水面には綺麗な月が浮かんでいた。
私は顔を上げて見ると…
満天の星空。
冗談混じり…だったのに。
いつも、『盾女』とかだから
名前で呼ばれるのはあんまりない。
彼なりの力一杯で、照れながら。
…え?
ええええぇぇぇぇぇ!?
い、今こ、告白された!?
いやいや?
聞き間違いじゃね?
どんどん顔が赤くなっていく。
もう私燃えるんじゃないかってくらい。
お茶子ちゃんと響香ちゃんが言ってたの。
もう迷わないし、自分で分かってるし。
あの爆豪くんからそんな言葉が出てくると
思わずニヤけちゃうよ。
と、後ろを向いてしまった。
そのままそっぽ向くもんだから、
私もそちら側に回ると、
急に手を引かれて。
すると、段々顔は近くなって。
満天の星空の中、
唇を重ねた─────────
なんて言うのは言うまでもないかな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。