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第37話

31話:部屋王と疑惑
2,472
2026/02/02 21:47 更新











あなた
やっと終わった...
あなた
(中也の異能が有るとは云え、之だから引越しは余り好きじゃあ無いんだよね...)
あなた
然ししかし意外とゴーゴリ君の異能役に立ったな)
コンコン
扉が叩かれる
五条 凛
太宰開けろ~
扉の向こうから五条の声がする
あなた
ちょっと待ち給え
ガチャ
あなた
ようこそ我が部屋に
あなた
なんてね
五条 凛
何それ
あなた
ま、その辺に座りなよ
これがあなたの下の名前君の部屋です!額縁には何も入ってません!この右側辺りにベットあります
此れは玄関のところにあって此れを潜らないと部屋の中が覗けないように仕切る為に掛けてます!
五条が木の椅子に座る
五条 凛
で、聞きたいことって?
太宰がベットに座る
あなた
私に呪術師としての仕事来てなくない?って思ってね
五条 凛
任務やりたいの?
あなた
厭々真逆、サボれるのは有難いのだけどね
あなた
高専の皆が頑張ってるのに私だけ何もしないってのは私の良心が痛むのだよ...
太宰が胸の前で両手を当てる
五条 凛
お前に良心なんてあったのか...
あなた
うん、有るよ?
あなた
私無いと思われてたの?酷くない?
五条 凛
一応太宰は呪術界には居ない事になってるから
あなた
え、無視?って云うか私居ない事になってるの?
五条 凛
そうだよ?だってお兄ちゃん言ってたじゃん
五条 凛
術式チートだし腐ったミカン共上層部にバレてるなら扱き使われるし最悪処刑
あなた
処刑!?私は一人で死ぬ趣味は無いよ!?
あなた
せめて美女と心中させて欲しいものだねェ!?
太宰がぐりんと五条の方を向く
五条 凛
嫌なのそこ?
五条 凛
まぁ、バレるのは時間の問題だし精々覚悟しとけよ
あなた
はぁ、聞かなきゃ良かったかな...
五条 凛
そういえば、これって何も入れないの?
五条が額縁を指さしながら聞く
あなた
嗚呼、そうだよ
五条 凛
なんで?せっかくなら何か飾りなよ
あなた
いや、其のままで良いのさ
太宰が目を伏せほんのり首を傾げながら肩を竦める
五条 凛
...ふ~ん
ピンポーン
芦戸
太宰起きてる~?
あなた
起きてるよ~!
そう答え乍太宰が扉の方へ歩いて行く
ガチャ
太宰が扉を開ける
あなた
全員、では無いね...そんなに大勢でどうかしたかい?
芦戸の後ろにはクラスの殆どの人が居た
芦戸
今部屋王しててさ!片付け終わってたら太宰の部屋見せてよ!
あなた
ふぅん、部屋の位置的に私が1番最後かな?構わないよ
シャッ
太宰が仕切りを退ける
芦戸
は、なんで五条があんたの部屋に居んの?
五条 凛
私がどこに居ようと私の勝手でしょ?
芦戸
いy(((((
あなた
まァまぁ、落ち着き給え
あなた
喧嘩しても良いけどするなら他所でお願いね
あなた
面倒事は勘弁なのだよぉ
太宰がやれやれと云うように呆れを含ませた声色で言う
芦戸
じゃあ太宰の部屋は五条が居なくなってからで良いや
姫乃
べ♡、別に私は大丈夫だよぉ?♡♡
五条 凛
うげ
姫乃
ご、五条ちゃんもぉ♡みんなが居るところだったらぁ何もしてこないと思うしぃ♡♡
姫乃
ね?♡
芦戸
花...
あなた
うん、感動シーンかな?
あなた
まぁ、其れは置いといて
あなた
ちょっと五条ちゃんと話したい事有るから後で良いかい?
芦戸
はぁ?
芦戸
何話すワケ?
あなた
其れは秘密だよ
人差し指を唇に当てわざとらしくウインクする
芦戸
.....
芦戸
じゃあいいや
芦戸
みんな一旦下降りよー!
パタパタ















五条 凛
全く、めんどくさいな
あなた
そんな事言わないの
五条 凛
で、話の続きは?
あなた
それはねぇ______
































        「居るだろ、内通者」




その言葉が彼の頭の中で反響する
???
はぁ...
パサリ
机の上に持っていた数枚の資料が投げ出すように置かれた
???
どういうことだ...
???
まさか、コイツが?
信じられないと言うように呟かれたその言葉は、夜の静寂に溶けていった
プレゼントマイク
よお!イレイザーそんな辛気臭い顔してどうした?
先程の会議での鋭さは何処に行ったのか、遠くから歩いてきながら何時もの軽い口調で問いかけてくる
相澤
それ見てみろ
顎で机の上の資料を指す
プレゼントマイク
あ?
その資料には、ある生徒に関して調べた物だった
その生徒は___
























              太宰あなたの下の名前


その資料の正体は入学時の出身中学校や成績が書かれたものだった
プレゼントマイク
これに何があんだよ?
プレゼントマイク
普通の成績表じゃん?
相澤
問題はそっちじゃねぇ、2枚目だ
2枚目資料は 帝樂ていらく中学校と言う中学校の卒業者一覧だった
プレゼントマイク
これがどうした?
資料に軽く目を通し軽く掲げて見せる
相澤
分かんねぇか?
相澤の声が鋭くなったような気がした
相澤
太宰の卒業したはずの中学はそこになってる
相澤
だがな...
































相澤
卒業者名簿には太宰の名前は“無い“
プレゼントマイク
...は?
プレゼントマイクが慌てて名簿に目を通すと顔を上げる
プレゼントマイク
何かの間違いって線はねぇのかよ
鋭い声で問いかける
相澤
流石に無いだろ
相澤
一応卒業アルバムも見せてもらったが、太宰の写真や記録は一切無かった
プレゼントマイク
...おい待てよ
プレゼントマイク
まずなんでお前がこんな事調べてんだ?
相澤
俺は前に雄英教師としてそこの中学に高校説明に行かされたんだよ
相澤
丁度太宰が居るはずの時期にな...
相澤
包帯ぐるぐるのヤツが生徒に居たら嫌でも覚えてるさ












相澤
.....内通者の話が出ただろ?
プレゼントマイク
.....
相澤
俺も一応考えたんだよ、生徒の中にスパイが居ねぇかってくらい


相澤
そこで1度全員の資料に目を通した
相澤
そこで思い出したんだよ。そう言えば、あの中学で包帯巻いたヤツなんて居たかって
相澤
太宰がその日丁度休んでた事も考慮して色々と調べた...その結果がこれだ
 資料を一瞥した後再びプレゼントマイクの目を見る
相澤
他のヤツはちゃんと記録が有った
相澤
護衛で来てる五条はわからんが、呪術師がヴィランと繋がってる線は無いと考えてる。あそこは特殊だしな
プレゼントマイク
.....だから アイツ太宰が内通者だって?
相澤
そこまでは判断できん
プレゼントマイク
だったらどう説明するんだよ!
資料を叩くように指さし、声を荒らげた
相澤
.....
プレゼントマイク
記録が無い生徒なんて前代未聞だろ!?
プレゼントマイク
1番可能性が高い!それは否定できねぇだろ!
相澤
お前も知ってるだろ?太宰は頭が相当キレる、そんな奴がこんなヘマするとは思えん
控えめに首を振る
プレゼントマイク
っ.....
言い返せないのか、黙りこむ
プレゼントマイク
だがよ...
相澤
それに、太宰が内通者ならヴィラン連合が林間合宿の時に拐うメリットはほぼ無い
プレゼントマイクの言葉を半ば遮るように言葉を紡ぐ
相澤
内通者だと言う事を悟らさない為ならわからなくも無いが露骨すぎる、攫わずに残してヒーローがどう対応してくるか観察させた方が合理的だ
相澤
それに、林間合宿で太宰を攫ったフリをするとしてもその時教師が邪魔をしに介入して来ない可能性はゼロじゃない
相澤
そんな不確定で非合理的な事を太宰が承諾するとは思いにくい
プレゼントマイク
確かにそう言われらばそう思ってきたがよ...
重い口を開くようにして言葉を発した
プレゼントマイク
じゃあ、どう説明するつもりだ?この存在しない記録について
相澤
.....
プレゼントマイク
ほら、できねぇだろ?
落ち着いた声色でまるで小さな子供に言い聞かせるようだった
プレゼントマイク
つまりこれは本人の口からじゃねぇと分かんねぇってことだ
プレゼントマイク
だからといって、直接聞く訳には行かねぇことくらい俺でもわかってる
プレゼントマイク
だから今は泳がせる選択しか取れねぇ訳だ
相澤
ああ...
プレゼントマイク
この事、他の教員には知らせた方が良いな
資料を手に持ち歩き出そうとする
相澤
待て
プレゼントマイク
...なんだよ
相澤
この事は、知らせない
プレゼントマイク
なんで
相澤
嘘を吐くのか下手な人も居る、それに相手は太宰だ
相澤
変に広めると何時、何処のタイミングで勘づかれるか分かったもんじゃない
相澤
校長には俺から知らせる
資料をマイクの手から抜き取り、職員室の外へと歩き出した





やがて足音が聞こえなくなるまでマイクは扉をじっと見つめていた
プレゼントマイク
.....お前らしくねぇな
そう呟いた
その呟きは未だに緊張感が残っていた空気に解けるようにして消えた
あなた
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32話:仮免

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