第3話

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2021/07/16 09:18
心優
心優
はあ…。
瑠奈
瑠奈
休み時間の度にため息つかないでよね笑
周りに負のオーラが飛んでるわ。
心優
心優
疲れたよ〜!!!
瑠奈
瑠奈
元気じゃん笑
心優
心優
この生活があと2年続くと思うと…
しおれて枯れそう!
瑠奈
瑠奈
まだ咲いてるんだから、枯れる前に課題やりなさい。
心優
心優
課題?なんかあったっけ…
瑠奈
瑠奈
やっぱり聞いてなかったか!
結構多いから、頑張れ〜!
心優
心優
え、瑠奈ちゃんは?
瑠奈
瑠奈
もう終わってるよ。
心優
心優
え、嘘でしょ…。
裏切り者ぉぉぉ!
瑠奈
瑠奈
はいはい。
あ、旦那がお迎えに来たわよ。
心優
心優
旦那?
瑠衣
瑠衣
心優〜、早く来て。
心優
心優
なっ…!なんでここにいるの?!
瑠衣
瑠衣
ん〜?だって授業楽しくないからさ、
心優に会いたくて来ちゃった。
心優
心優
と、とにかく、早く教室に戻って!
授業は真面目にやること!
瑠奈
瑠奈
どの口が言ってんの笑
瑠衣
瑠衣
…じゃあ真面目に受けたらご褒美くれる?
心優
心優
ふぇ?ご、ご褒美?
瑠衣
瑠衣
くれないならここにいる。
心優
心優
わ、わかった!
えっと、なにかあげるから!
瑠衣
瑠衣
ほんと?
心優
心優
ほんと!
瑠衣
瑠衣
…じゃあ戻る。
心優
心優
よろしい!早くしないと
授業始まっちゃうよ〜!
瑠衣
瑠衣
あとでまた来るから。
心優
心優
はいはい、早く行きなさい!

不満そうに頬を膨らませながら廊下を歩く瑠衣の背中を見届けて。
心優
心優
はあ…。

と、大きなため息をまたひとつ。
ため息ばかりでいつか不幸になりそうだなあ。
瑠奈
瑠奈
あんたも真面目に授業聞くのよ?
心優
心優
うう…!見逃して(泣)
瑠奈
瑠奈
だーめ!ほら、先生来たよ。
心優
心優
え、次古典なの?!
これは寝るね。おやすみ!
瑠奈
瑠奈
寝たらシャーペン刺しちゃうから。
心優
心優
怖いこと言わないで!















いろいろあって、やっと放課後に!
瑠衣
瑠衣
心優〜、帰るよ。
心優
心優
だから!ここまで来なくてもいいってば!
瑠衣
瑠衣
うるさい。早くして。
なに?なんで不機嫌なわけ?
心優
心優
もう!仕方ないなあ。
瑠衣
瑠衣
遅いよ…。
いやいや、まだ10秒も経ってないよ。
心優
心優
何か怒ってる?
瑠衣
瑠衣
怒ってない。
ムスッとしてるくせに。
瑠衣
瑠衣
…ご褒美くれないわけ?
心優
心優
え?
不意打ちすぎて間抜けな声が出た。
瑠衣
瑠衣
さっき言ってたじゃん。
俺、ちゃんと授業受けたのに…。
心優
心優
じゃあ、晩ご飯は瑠衣の好きなもの作ってあげる!
瑠衣
瑠衣
生姜焼きと唐揚げとカルボナーラとピザと、
心優
心優
ちょっ!そんなに作れないよ?!
瑠衣
瑠衣
…じゃあ唐揚げ。
心優
心優
了解!スーパー寄って帰らないとね。
瑠衣
瑠衣
拳くらいの唐揚げ作ってね。
心優
心優
そんなに大きいの食べれないでしょ!



人通りの少ない路地に私たち二人の声が響いている。
スーパーまでの道のりを歩きながら、他愛も無い話を繰り広げていた。



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