黒尾side
黒尾「よし。揃ったな。」
全員で7人しかいない少ないメンバー。
孤爪「走るのやだ。」
こんなときでもいつも通りの研磨はすげーと思う。
黒尾「研磨ー、頑張れよー。」
そう言っても返事は分かりきってるけど。
孤爪「やだ。でも俺、クロとペアだし、いざとなったら担いでもらう。」
黒尾「おいおい…。」
どれだけ走りたくないんだよ…。
夜久「研磨。逃げ切れたらさ、」
かいり「夜久くんとうちで、アップルパイ
いっぱい作ってあげるから。」
夜久・かいり「「だから、頑張れ。」」
さすがWオカン。と言いかけたが、夜久からは蹴り、かいりからは、腹パン喰らうから言葉を飲み込んだ。
孤爪「…頑張る。」
夜久「よし。いい子だ!」
夜久が研磨の頭をクシャっと撫でる。
その横でかいりも、頷いてる。
すると、黙ってればいいのにリエーフが…
灰羽「夜久さんとかいりさんって
お母さんみたい!」
黒尾「ばっ、リエーフ!」
夜久からの蹴りがリエーフに。
幸いには、かいりは研磨と話してた。
…今のは、リエーフが悪い。
海「時間もうないぞ。」
海が、俺を少し急かすように言った。
黒尾「皆、絶対生きてゴミ捨て場の決戦、実現させるぞ。」
山本「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
山本がいつにも増して、大きな雄叫びをあげる。
孤爪「山本うるさい。」
かいり「また、あなた達のバレーしてる姿を見せて下さいね!」
皆「「「おぉ。」」」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!