気がつけば、私は始業式の間廉の肩で寝てしまっていた。それも全校生徒が見ていたよー。・゚・(ノ∀`)・゚・。
2回に続く踊り場の壁にもたれて、廉は立っていた。
壁からこちらに1歩ずつ近づいてくる。私も廉の元へ階段を1歩ずつ上がっていく。待っていてくれたの?
見上げると廉は優しい顔をしていた。
いきなりポンッと背中を押されて、言われるがままに階段を駆け上がると、追いかけるように着いてきた。
屋上の扉を思いっきり開けると、視界いっぱいにまっ青な空が広がった。
悲しい時、辛い時、凹んだ時、泣きたい時、元気になりたい時、お互いがそばにいるよと言う確認。元気になるための''充電,,
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。