2人でさくらを眺めていると、定員さんが料理の注文を聞いてきた。僕達は一通り答えると、定員さんは笑顔で去っていった。
しばらくして、僕はトイレに行きたくなり、先輩に軽く声掛けトイレに向かった。
しかし、あのさくらを見る度に彼女の笑顔を思い出す。
あの、ドキドキした感情…
手を洗いって先輩の元に戻ると、もう料理は来ていたみたいで、テーブルに頼んだ料理が並んでいた。
けれど先輩の姿はなかった。
「あれ、先輩?」
あたりを見回しても先輩らしき人は誰もいなく、あるのはテーブルの上のお金だけ
もしかして帰ったのかな。課長からの呼び出しとか?
僕は一人で料理を食べる。一応先輩からメールが来ているか確認したら不在着信が来ていた。
その下にはLINEのメッセージ
それを開いた。
俺は車を大急ぎで走らせ、先輩から聞いた病院へ向かった。
「佳奈っ!先輩佳奈は?」
大智)今手術中だ。あんまり大き声出すな。
「すみません。」
病院のソファに先輩と腰掛け佳奈を待つ。
「原因は、」
大智)居眠り運転だそうだ。クソジジイまじ許さねぇ、
「ほんとですよ。でも、乱暴は良くないですよ先輩」
大智)分かってるよ。
…
沈黙の時間が続き
3時間後バチッと手術中のライトが消えた。
中から病院の先生が出てきて、僕らと佳奈の両親の前に来てかなの現状を話してくれた
先生)手術は成功しましたが、その、とても
言いずらいのですが、
僕の心臓は引きちぎれるほど高鳴った。
先生のことを見てられないほど、
“記憶を失っています“
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!