第8話

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2018/11/30 08:27
宇野 実彩子
それより、絶対暗くなる前に別れること。  何かあったら私のケータイに連絡して!  それから近くの交番の場所はちゃんと把握して、それで……
注意が止まらなくなってしまいそうな友人の手を、そっと握る。
You💕
ふふ、大丈夫だよ。 何かあったら、すぐに連絡するから。
宇野 実彩子
まぁ、あなたがそう言うなら……
そう言いながらも、まだどこか不安げなみさちゃん。

こんなことを思ってしまうのは不謹慎かも知れないけど、みさちゃんが心配してくれる事が嬉しくもあるんだ。

この高校には、私の出身中学校から来た人はほとんどいない。

もちろん、このクラスに同じ中学の人はいないわけで。

だからこそ、2週間遅れの入学で友達が出来るか、入院している時からずっと不安だった。
だけど、休み時間にみさちゃんが
宇野 実彩子
私、あなたと友達になりたい!
って声をかけてくれて、そんな不安はあっという間に払拭されたんだ。

昨日出会ったばかりなのに、もう友達。

みさちゃんのおかげで、不安に感じていた高校生活が、一気に明るくなった気がする。

だからね、感謝してもしきれないくらい、みさちゃんには感謝してるの。
You💕
みさちゃん、大好き💕
宇野 実彩子
わっ!
私はスマホを握りしめ、みさちゃんに勢いよく抱きついた。

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