(👀ユンギ目線👀)
あれから数日。
どれだけ経ってもあの2人は変わらない。
別れるなんて期待して。
馬鹿だな、俺って。
普通に話せるようになった。
でも辛いよ、俺は。
あなたを忘れたい。
そう思いながら1人で廊下を歩く。
彼女作ってあなたを忘れられたらな。
突然職員室から出てくる人を見た。
その人の名前はシン・ウンジ。
俺より1つ上の歳上だ。
入学式の日に挨拶をしてたのを見たから名前も顔も年齢も知ってる。
そうだ、この人でいいや。
あなたを忘れられるなら···。
俺は声をかけた。
言おう。
あなたを忘れる為だ。
彼女を作ればきっと、忘れられる。
適当な理由を見つけて言う。
顔は赤く染まっていた。
そんなの言われなくても知ってる。
スマホを取り出してカトクを交換する。
俺はそこでヌナと分かれた。
これであなたを忘れられるかもしれない。
傷つかずに住むかもしれない。
俺はその一心だけだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!