振り返り慌てたようすのお兄ちゃん。
「だって、どんな味か気になったから。このヌルヌルしたのなに? おしっこ?」
「ちが……っ、いや、も、もういいから、千香。部屋に戻れよ。な、なんでこんなこと」
「なんでって……」
だってお兄ちゃんが、わたしを放ったらかしにして、好きな人を作るから。
ばか。
お兄ちゃんのばか。
あぁ、もうさっきから同じことばっか、わたし言ってる。
もう、いいの。
服を脱いで裸になった。
わたしの裸を前に、動揺するお兄ちゃん。
お兄ちゃんのズボンを無理やり下ろして、お兄ちゃんのアソコに顔を埋めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!