勝利side
フゥー
気持ちよかったーーーーーーーー
「なんで!!」
「ホントに意味わかんない!」
ん?
あなたあんな大きい声出して
どうしたんだろ?
((壁に耳をつける
僕?
.............
やっぱり.....
そうだよね….....
僕なんかを好きになるはず...
ないよね.....
僕の頭の中はあなたでいっぱいだけど
あなたの頭の中には、、
僕のことなんか1mmもなくて.....
分かってた...
分かってたはずなのに.........
こんな辛い思いするなら、
恋なんかするんじゃなかった。
好きになるんじゃなかった。
僕はここに居るのが辛くなって家を飛び出した
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あなたside
purururu
誰からだろ?
ッ.....健人
これって出るべき...?
...
電話鳴り止まない...
はぁー
出るか...
『ねぇ、やっぱりより戻してよ』
『やっぱりあなた以外は居なかったの.....』
.....ッ
この声に負けそうになる.....
でも、誰かと付き合ったら勝利が・・・
『フフッそう言うと思ったよ』
『じゃあこう言ったら付き合ってくれる?』
『俺と付き合わないと勝利が傷つくかも...』
『盗み聞きしちゃいましたーフフッ』
『まぁ、その勝利っていう子が
傷ついて欲しくなかったら、俺と付き合ってね』
『彼氏でしょ?』
『じゃああなたの今の好きな人か...』
好きじゃない...よね...?
でも、なんかもやもやする...
『まぁ、あなたの今の大切な人には違いないよね』
『あ、これだけだから』
『選ぶのはあなただよ?』
『でも、もし付き合わなかったら...分かるよね?』
『じゃ、バイバイ』
なんなの...
卑怯...
っていうか勝利遅くない?
あれ?
いないの?
あれ、ここにいない...
ここの部屋も...
ここの部屋も
まさか外に出たとか?
健人がいるかもしれないのに...!
ヤバい、早く探さなきゃ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!