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2,004
2020/11/23

第1話

ー BTS WORLD Ⅰ ー
〜 JK side. 〜



高校一年生の春。

気分転換に遠回りして帰ろうと、
いつもとは違う道で帰った。

優しくていい匂いのする方へ行ってみると、
閉まりきった商店街にひとつ、
ぽつんと佇む小さなお餅屋さんがあった。

丁度おやつの時間ということもあってか、
小腹も空いてきたので、
寄ってみることにした。

ガラガラと大きな音を立ててドアを開けると、
そこには可愛いおばあさんが立っていた。



「いらっしゃい」

「あ、こんにちは。」

「学生さんが来るなんて、珍しいねえ。
うちの子もそろそろ帰ってくる頃かしら」



『ガラガラ』



「おばあちゃん、ただいま」



そこには、すらっとした体型で
可愛いという言葉がよく似合う
高校生が立っていた。



「……お客さん?」

「そうよ〜!
こんなにかっこいいお客さんが来るなんてねえ〜」

「ははっ笑
ちなみにどこ高校なの?」

「あ、西高校に通ってます。
チョンジョングクです。」

「あ〜西高の生徒か〜!
僕は北高に通ってるパクジミンだよ〜
よろしくね〜」


にこにこしながら手を差し伸べてきた。
笑った顔も可愛くて、
一瞬ドキッとしてしまった。


「で、何か買ってく?」

「えーっと、オススメってありますか?」

「オススメ、、、ぜーんぶオススメだけど、
僕が好きなのはきなこ餅!!!
おばあちゃんの作るお餅は全部本当に美味しいんだけどね〜ははっ笑」


そう自慢げに教えてきた。


「ははっ、また照れるねえ」

「ホントのことだもん??」

「じゃあ、きなこ餅ふたつ下さい」

「はいよ〜」


そうして出てきたのは、
温かくて黄粉の優しい香りのするきなこ餅。
せっかくだし店内で食べようと、
座敷に腰を下ろした。

一口食べると
きなこの程よい甘さが口の中で広がり、
柔らかいお餅が溶けるようにすぐ消えた。


「ジョングクくん、美味しい?」

「はい!
こんなに美味しいお餅食べたことないです」

「よかった〜ははっ笑
実はね、それ今僕が作ったんだ〜!」

「え!そうなんですか」

「うんうん、だからそうやって喜んでくれるの嬉しいなあ〜ふふっ」


ジミンさんは満足そうに微笑んだ。

そして、毎日のようにおもち屋さんに寄った。
お餅が食べたいというのもあったけれど、
ジミンさんに会いたかった。


『ガラガラ』


「お邪魔します」

「いらっしゃい〜」

「こんにちは。あの、ジミンさんは?」

「あ〜今日ね、熱が出て上で寝てるの。
よければ入っていく?」

「いいんですか?」

「いいわよ〜」


2階へあがりドアを開けると、
寝ているジミンさんの姿があった。


「下に戻るわね。
ゆっくりしていってね」

「はい、ありがとうございます。」


そういっておばあちゃんは
1階へと戻って行った。

ジミンさんは顔が真っ赤に火照っていた。
おでこにはタオルが乗せられていて、
シャツからは肌が半分以上出ていた。

あまり顔を間近で見たこと無かったけど、
ぷるぷるの唇、スッとした鼻、優しい目。
本当に可愛い。

そんなことを考えて顔を見つめていたら、
急に目が開いた。


「おあっ!」

「うわぁ!!!びっくりしたあ!
どうしたの!?」

「いや、別に、、ええと、」

「そーんな至近距離で見て〜?ははっ、
あ〜頭痛い〜」

「大丈夫ですか?心配で見に来たんです。」

「ジョングクが心配してくれるなんて、
変なの〜ふふっ」

「良心で来てるんですよ、もう。」

「悪心じゃなくて〜??」


イタズラな笑顔でこっちに顔を近づけてきた。
こんなことやられたらたまったもんじゃない。



『ドンッ』



ジミンさんを床に倒した。


「え、ん?どしたの…?ジョングガ」

「ジミンさん、誘ってるんですか?」

「……え、いや、違っ」


ジミンさんの唇に口付けをした。
想像以上に柔らかかった。


「……あ、ごめんなさい、あ、え、
あ、、帰ります、」


ジミンさんが何か言っていたが、
振り返ることなく家を出た。