第22話

#第二十話
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2020/10/02 16:38
〜〜朝〜〜(早いねえ知ってる☆)
{ゴーン、ゴーン…}
昨日も聞いた城の鐘が耳に飛び込んでくる。
あなた

ん…

あなた

ふぁあ〜…

私はゆっくりと起き上がり目をこすった。
あなた

今日誰の授業だっけ…なーくん…?

壁にかけてある時間割をちらっと見る。
あなた

あ、ジェルさんか

あなた

今日は遅刻しないよういーそごっ

ぱたぱたと使用人さんが用意してくれたセレブワンピを着て、私は部屋のドアを開いた。
〜〜〜〜
訓練所の椅子に座ってジェルさんを待っていると、ギギーっと扉が開いた。
あなた

あっ、おはようございますジェルさん。

ジェル
あれ?あなたちゃんふつうに早いやん。ころちゃんが昨日愚痴ってたのに…
は?!ころんさんあの人…💢
あなた

…ふぅん、そうですかぁ…

私はニッコリしながら、脳内の中でころんさんをボコボコにした。
あなた

ではぁ…、授業始めましょうかぁ…

ジェル
えっ、あなたちゃんなんか怒ってる?
あなた

怒ってるわけぇ…あるじゃないですかぁ…

ジェル
あ、そこはないって言うとこちゃうんやなwww
あなた

許さないころんさん…!!

あなた

さぁ早く授業始めますよっ!!早めに終わらせて早めにころんさんをしばくんですから!!

私はほっぺを膨らませて言った。
ジェル
あなたちゃんってすごい根に持つタイプなんやなぁ
ジェルくんは腰の剣を抜いて構えた。
あなた

そうですよ!あまり知らない人から悪口言われたら気分悪くなるに決まってます!

私もそばに置いてあった剣を掴んだ。


構え方とかはわからないからとりあえず適当に持ってみる。
あなた

では、その剣を私に当ててみてください。

ジェル
おけ、わかった
それを合図に、ジェルくんはいつの間にか私の前に立っていた。
剣を腰に当てられそうになり、私は自分の剣で跳ね返した。
しかし、勢い良く飛ばしすぎたせいで、ジェルさんはそのまま吹っ飛んでしまった。
あなた

わぁぁぁっ?!すみません、大丈夫ですか?💦

ジェル
っ、いったぁ…
ジェルさんは自分の頭を抱えながら起き上がった。
ジェル
あなたちゃん力すごいなぁ…すごい吹っ飛ばされたわ…
あなた

ごめんなさい…授業一回中断しますか?

ジェル
ううん、回復魔法使ったからもう大丈夫!
へぇ…回復魔法とかあるんだ。
魔法って便利〜。
ジェル
ささっ、始めよ!
あなた

はい!

今度こそ手加減が効くように、剣を握る手を少し緩めた。

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