〜〜朝〜〜(早いねえ知ってる☆)
{ゴーン、ゴーン…}
昨日も聞いた城の鐘が耳に飛び込んでくる。
私はゆっくりと起き上がり目をこすった。
壁にかけてある時間割をちらっと見る。
ぱたぱたと使用人さんが用意してくれたセレブワンピを着て、私は部屋のドアを開いた。
〜〜〜〜
訓練所の椅子に座ってジェルさんを待っていると、ギギーっと扉が開いた。
は?!ころんさんあの人…💢
私はニッコリしながら、脳内の中でころんさんをボコボコにした。
私はほっぺを膨らませて言った。
ジェルくんは腰の剣を抜いて構えた。
私もそばに置いてあった剣を掴んだ。
構え方とかはわからないからとりあえず適当に持ってみる。
それを合図に、ジェルくんはいつの間にか私の前に立っていた。
剣を腰に当てられそうになり、私は自分の剣で跳ね返した。
しかし、勢い良く飛ばしすぎたせいで、ジェルさんはそのまま吹っ飛んでしまった。
ジェルさんは自分の頭を抱えながら起き上がった。
へぇ…回復魔法とかあるんだ。
魔法って便利〜。
今度こそ手加減が効くように、剣を握る手を少し緩めた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。