第7話

#第六話
279
2020/06/12 13:46
__あなたサイド__
あなた

うわぁぁぁ……

目の前に広がるのは、でっかくて広い庭と真っ白でホコリが見当たらない城の壁だ。
あなた

す、すごい庭ですね…?

ななもり
あはは、そうでもないよ〜
ななもりさんはニコニコと笑いながら言った。
その笑顔が、私には不気味に見えた。
あ、この人…やばい人か…?
私はちょっと引いていたが、話題を切りだそうとして話しかけた。
あなた

ちなみに、教師って何をすればいいんですか?

ななもり
えっとね〜…
ななもり
ころちゃんは水系統の魔術を習得したいらしくて、
ジェルくんはシンプルに剣術が苦手で…
あなた

え、ま、待ってください

あなた

私、全員教えるんですか?

ななもり
あ、ちょっときつい?
あなた

きついっていうか…私基本的に物理攻撃しかできないんですが…

ななもり
え?!そうなの?!
あなた

はい…なんか、申し訳ありません…(´・ω・`)

ななもり
あー、そっかー…
あなた

魔術が学べる本とかってありますか?
あるなら私、できます…かね?

ななもり
なんで疑問系なのwww
ななもり
魔導書なら城にたくさん置いてあるけど、それでいい?
あなた

あっ、はい!もちろんです!

あなた

ありがとうございます!

私は満面の笑みを浮かべた。
ママ
ふふっ、あなたったらはしゃぎ過ぎよ〜
あなた

え、そう見えてる?

わたしはキョトンとしてママを見た。
ママ
今顔に出てたわよ〜
ママ
あなたのあんなに笑ってる顔、久しぶりに見たわ〜
そ、そうなのか?
自分じゃわからないものだな…
私は王子たちに勘違いされないようにさっきまでの冷静な表情を戻すと、馬車が止まった。
ななもり
はい、着いたよ〜
あなた

ありがとうございます。

ななもり
なんかあなたちゃん固いね?もっと落ち着いてくれて大丈夫だよ
あなた

…これが普段の私なんで

莉犬
え〜またまた嘘ついて〜!
あなた

?!

あなた

え、えっとあなたは第六王子の…

あなた

…るぅとさん?

莉犬
ちがうっ!莉犬っ!!
あなた

あ、申し訳ございません莉犬さんっ!

莉犬
いや、怒ってないから大丈夫だよ〜!
莉犬
あと莉犬さんじゃなくて、莉犬って呼んでよ〜!
あなた

り、莉犬!

あなた

…くん

莉犬
んんん、惜しい〜…!
あなた

流石に王子の名前を呼び捨ては、恐れ多くてできませんよ…

莉犬
わかった!じゃあ莉犬くんで!
あなた

はいっ!わかりました!

あなた

ええと、莉犬くん?

莉犬
そーそー
莉犬
あと敬語も嫌だから頑張って外してねっ!
あなた

が、頑張ります…!

この人…莉犬くんは人懐っこい性格なのかな?
なんかずっとしっぽをフリフリしててかわいいなぁw
あなた

あ、そういえば私、獣人って初めて見ました…

あなた

昔はもっと嫌われているイメージがありましたが…

莉犬
ぬふふ、俺の影響力でこの町の人たちに獣人のことを知ってもらったのです!
ころん
そうなんだよ、こいつのコミュ力やべーよまじで
あなた

あ、あなたは…!ころんさん…!

あなた

先程は大変な無礼を犯してしまい、本当に申し訳ございません!!

ころん
ん?あ〜いいよもう
ころん
別に気にしてないし…
莉犬
とか言って、ころちゃんさっき拗ねてたじゃんw
ころん
…うっさい
ええと…この人はいわゆるツンデレというやつか…?
私は素直じゃない人、あまり好きじゃないなぁ。
あまり関わりたくないタイプの人…
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作者めぅ
作者めぅ
うわ変なとこで切るなこいつ、と思ったそこのあなた!
作者めぅ
作者めぅ
ごめん眠いんよゆるちて☆
作者めぅ
作者めぅ
おつぷりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ

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