スポットライトありがとうございます〜!!!!!!
フラティアはあなたの名前が刻まれた石の墓にしゃがみ、石を触る。
日本などでよく見かける、ツルツルの墓石ではなく
すこし細長い石の周りに中ぐらいの石が円を作って置かれている質素な墓。
空は晴天で、雲ひとつない快晴。
春風がそよそよと吹き心地の良い空気感だ。
フラティアは優しくあなたの墓に言う。
フラティアは、日帝やナチス。イタリア王国のように戦争に敗北したので政権や国の方針が変わり
大日本帝国は日本国に。
ナチス・ドイツはドイツに。
イタリア王国はイタリアに。
国が変わったから、国の化身が変わったこの三国とは違い、
フラティアは国が滅びまた新しい国としてスタートするのではなく、『フラティア帝国』から『フラティア国』に。
なので、フラティア帝国という人物がこの世から消失するのではなくただただ名前が変わったのだと言った方がいいのだろう。
『こちらこそ。ありがとう。』
と、返事をするように暖かい春風の追い風が吹く。
強風でもない。
弱い風でもない。
優しい風だ。
フラティアと日本は驚いた顔で顔を見合わせる。
フラティアは思わず泣いてしまう。
あの時の、最愛のあなたが死んだことを思い出し悲しむように。
でも、立ち直るように。
ここで、ケジメをつけているのだろう。
__あなたが死んだことに対して最後の涙。
これで、もう終わり。
貴方がこの世から消え去ったことに対して泣き叫ぶのはこれで終わり。
立ち直る。これで、ケジメをつけてまた前を向く。
泣きそうになったらグッとこらえて上を向いて。
貴方がこの世界にいなくてもまた歩出せるように。
振り向くがあなたは居ない。
幻聴?違う。いる。
ここに、いる。
見えないけれど私を見守ってくれている。
大丈夫。泣かない。
あなたは私がまた泣くのを望んでいない。
だから、泣くんじゃない。
笑え。
今度は返事はない。
だがそれでいい。
それで、いいのだ。
返事がなくていい。
きっと聞こえているから。
聞こえてさえいればいい。
2人がこの墓から離れたところに見えるのは
一輪の花。
その花は___ハーデンベルギア
春にピッタリの花。
花言葉は、『出会えて良かった』『運命的な出会い』などの花言葉。
フラティアは意図せずこの花を送ったのか。
それとも、意図してこの花を選んだのだろうか。
だが、確かに言えるのは
『希望』
その言葉が今のフラティアにピッタリだ。
どういう意味でこの言葉が似合っているのか。
それは、あなた達で考えてみてはどうだろう。
[完]











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。