第18話

守りたいと思える人がいるから。
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2026/04/17 07:16 更新
フラティア帝国
……。よし、
ザワザワ


今日は、この国の人を全員集めて戦争は辞める。ということを言うためにわざわざ国民達にここに集まってもらっている。
あなた
…あともうすぐ
もうすぐ、というのは時間があと3分で演説が始まる。ということだ。

私は、ご主人を見る。
その目線に気がついたご主人は私に向かって少し頷く。
フラティア帝国
……3、2、…



時間になったと同時にご主人は国民の前に現れる。

どういうところかって口頭では説明がやりにくいが
舞台のようなものだ。
テラスがあって、そこにご主人がいるって感じの場所だ。
フラティア帝国
…静まれ。
シー…ン


この一言で民は静まり返る。
さすが国。と言うべきか。
威厳のある声量でこのざわつきを静寂と化させた。


静まり返ったところで、ご主人は少し咳払いをしマイクや声を大きくする器具などなく大きな声でこう言った。
フラティア帝国
この国は、戦争には参加しないことになった。
え?そうなの?
おかーさん、どーいうこと?
これで、お父さんもお母さんもあなたも、気づつかなくて良くなったのよ。
よかった。よかったねえ……
あぁ、神よ。ありがとう
この言葉で安心が波紋のように広がる一方で
反対の声もあった。
せっかく戦争に備えて軍隊に入ったのに。
ほんとだよ。無駄じゃないか。俺たちのやったことは。
なんで戦争をやめたんだ。理解ができない
頭とち狂ってんじゃねぇか?あの総領
そりゃそうだ。反対の声も少なからずあるだろう。

でも、その反対の声を上げてる人はほとんどが軍に所属している人。


きっと、自分から志願して入ったのだろう。だから、戦争は正しい。と思い込んでいるのだろう。
フラティア帝国
……戦争には参加しない。ということに不満を持っている民も少なからずいるのだろう。
ご主人が少し間を置いて語る。
フラティア帝国
何故戦争に参加しなくなったか?それは単純明快。


フラティア帝国
それが正しくないからだ。
あたりはざわつき始める。

混乱するのは分からなくもない。なぜなら、最初は新聞やラジオによって、この国も戦争に参加する。と報道していたからだ。

事情を知らないから、混乱するのは当然だ。
フラティア帝国
私は、最初は戦争こそが正義なのだ。と思っていた。
フラティア帝国
だが、戦争をすることによって大量の血が流れ、沢山の尊い命が消えてゆくのだ。


あなた
……。
フラティア帝国
そのことに、気が付かせたのは私の身近な存在の人。そして、大切な人。


___私だ。


あなた
……ご主人、さま
フラティア帝国
守りたい人がいるからこそ。__守らなければいけない人がいるから。だから、戦争なんてやめたのだ。
あなた
……
フラティア帝国
あなた方にも守りたい人がいるでしょう。
フラティア帝国
愛している人がいるのでしょう。たとえ、愛する人がいなくても。生きたいと。思うでしょう。


……
フラティア帝国
護りたい人がいるから護る人は正しき道に向かって進むのです。進まなければならないのです。私には、そんな人がいます。
フラティア帝国
だからこそ。明日死ぬかもしれない日々を送りたくないのです。きっと、あなた達もそうでしょう。
……。
フラティア帝国
…だから、戦争などに参加はしません。
フラティア帝国
戦争をやりたい。という方がいたら、他の戦争をしている国に行ってください。この国では戦争をしません。
……。
フラティア帝国
…以上です。
ドッ!!!!!!



一斉に国民は湧いた。
中には涙を流して喜ぶ家族。

母に抱きつき、泣いて喜ぶものも。


参加しないことに反対だと言っていた者まで、歓声をあげる。


フラティア帝国
……あなた。
あなた
はい。
フラティア帝国
ありがとう。
戦争するなら他所へいけ。

守りたい人がいるからこそ動ける事もあるよね。
戦争とか、そういう人の命を奪うことは良くないけど、
自分が『これだ!』って思うものに突き進んで欲しいです。

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