第4話

♧Episode.3
981
2022/06/03 08:00
ゾム
よし。そんじゃ軽く腕試しと行くか
(なまえ)
あなた
よろしくお願いします?
ゾム
おう!!よろしくな!



その後すぐに俺たちは訓練所へと移動していた


大先生とロボロは勝手に戦わせといても問題は無いだろう。だが、あなたとゾムは別だ


ゾムは軍の中でも抜群に運動神経がいいしあなたが本当に危なくなったら俺がグルさんに殺されてしまいそうなので見張ることとした。
シャオロン
へー、可愛ええ子やなぁ
トントン
……シャオロン…いつからおった?
シャオロン
んー?いつやろ。お前らが訓練所来たところくらいから?
コネシマ
だいぶ前やんって顔しとんな
トントン
お前もおったんかよ
コネシマ
おったよw
コネシマ
お前らが気づかんかっただけでな
シャオロン
ゾムの目の前におる子は誰なん?
トントン
あなた。多分新しく軍に入るやつ
シャオロン
虫も殺せなさそうな見た目してるけど?
トントン
………確かにそれは思った


あなたは俺たちから見てもすごく華奢で動けるような感じではない。だからか、より一層不安になってしまった
ゾムがあなたを壊さなければ良いのだが…


そんな事を考えつつ2人の訓練を見守ることにした

































ゾム
そういや、ルール言ってなかったな
ゾム
俺らが今からやるんは簡単なしっぽ取りや
ゾム
銃火器の使用は禁止。目潰しもなしな?お互い本気の素手で勝負や
ゾム
殴る蹴るは有りやけど顔面は狙うの無しな?痛すぎるから
(なまえ)
あなた
なるほど…分かりました
ゾム
よし!!!んじゃ、行くで?




俺は合図と共に走りあなたの背後を取ろうと動いた


だが、やはり一筋縄で行くはずもなく背後は取れずに見合いが始まる
んー。と考え込んだ後にやはり攻めに行くしかないのかぁ…と少し残念に思いながらもあなたとの距離を詰めた


あなたを殴ったり蹴ったりするのら本意ではないがこれはあなたの強さを見るため。そう思うとしょうがない。自己完結した後に俺は己の足をあなたの足にかけるようにして低い体制をとる

あなたはそれに対応しきれなかったのかかけられた足をどうすることも出来ず俺の思うがままに倒される


俺が倒れたあなたに馬乗り状態になるとあなたは状況処理が出来ていないのか呆けた顔をする
ゾム
どした?降参するか?


ニコッと笑いかけながらあなたの顔に自分の顔を近づける。すると少しあなたの眉がピクリと動く
その一つ一つの仕草に集中する。あなたがどう出るのかが気になって気になって仕方がない。


少しの沈黙が続く。俺は考えた後にあなたの腰に手を回した
ゾム
返事貰われへんのやったら俺はあなたのしっぽいただいてまうで?


あなたが何も発する事無く俺がしっぽに手をかけようとしたその時だった






あなたが今までで見せたことがないような屈託のない笑顔をうかべたのは


𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝

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