その後すぐに俺たちは訓練所へと移動していた
大先生とロボロは勝手に戦わせといても問題は無いだろう。だが、あなたとゾムは別だ
ゾムは軍の中でも抜群に運動神経がいいしあなたが本当に危なくなったら俺がグルさんに殺されてしまいそうなので見張ることとした。
あなたは俺たちから見てもすごく華奢で動けるような感じではない。だからか、より一層不安になってしまった
ゾムがあなたを壊さなければ良いのだが…
そんな事を考えつつ2人の訓練を見守ることにした
俺は合図と共に走りあなたの背後を取ろうと動いた
だが、やはり一筋縄で行くはずもなく背後は取れずに見合いが始まる
んー。と考え込んだ後にやはり攻めに行くしかないのかぁ…と少し残念に思いながらもあなたとの距離を詰めた
あなたを殴ったり蹴ったりするのら本意ではないがこれはあなたの強さを見るため。そう思うとしょうがない。自己完結した後に俺は己の足をあなたの足にかけるようにして低い体制をとる
あなたはそれに対応しきれなかったのかかけられた足をどうすることも出来ず俺の思うがままに倒される
俺が倒れたあなたに馬乗り状態になるとあなたは状況処理が出来ていないのか呆けた顔をする
ニコッと笑いかけながらあなたの顔に自分の顔を近づける。すると少しあなたの眉がピクリと動く
その一つ一つの仕草に集中する。あなたがどう出るのかが気になって気になって仕方がない。
少しの沈黙が続く。俺は考えた後にあなたの腰に手を回した
あなたが何も発する事無く俺がしっぽに手をかけようとしたその時だった
あなたが今までで見せたことがないような屈託のない笑顔をうかべたのは
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。