第2話

♧Episode.1
1,102
2022/05/30 08:26
in とある国の研究室

「やった…!!!ついに完成だ…!」






「これで…夢が実現する」


























グルッペン
それは…どんな夢だろうな?


「ヒッ…?!」
グルッペン
何年間も雲隠れしやがって…殺人鬼。お前をずっと探してたんだよ
グルッペン
国民も早くお前を殺せとうるさいもんだ。だからな…すまないがお前はここで死ぬことになる


「や、やめてくれ…!!!やっと…やっと今まで人を殺してきた理由が…全てが出来上がったんだ…」
グルッペン
人を殺してた理由…全て?
グルッペン
まさかその後ろにいる訳の分からん女が理由で私の国民を殺していたとでも言うつもりか?


「ッ…………………」
グルッペン
…普段なら面白いと思ったかもしれないが……国民を傷つけるやつは容赦しない。さよならだ






男の悲鳴が数秒後に響き渡る





ふぅ。とやっと肩の荷がおりたように思えた。早く帰ろう…きっとトン氏が死にそうな顔して俺の抜け出してきた分のまだ残っている書類を片付けているはずだ
帰った時何を言われるかとか報告書の事を考えると頭は痛いがまぁいい。こうやってまた1つ、ちょっとだけでも人を脅かすものが無くなるのなら



微小を浮かべながら帰ろうとした。その刹那。何かが私の背後をとった。
初めてだ。1つも気配がなく俺の背後をとったやつがいただろうか
いや、否。仲間でも少しの気配が察知できる。皆気配を殺していてもちょっとは気配を感じとれてしまうのだ
じゃあ…人は違う。後ろにいるのは何者だ?


分からない…だからこそ。
グルッペン
俺の後ろをとるとは…楽しいじゃないか



楽しいのだ
少しの恐怖と大きな楽しみだと言う感情を持ち、俺は思いきって背後のそいつを確認する





きっと、俺はビックリして情けない顔をした。そしてその数秒後には笑いが止まらなくなった
グルッペン
あぁ…そうか……あの時に君もいたな
グルッペン
意味の分からん女と言ってすまない
グルッペン
君は…なんて名前なんだ?
?????
?????
……………………………………
グルッペン
……?分からないのか?
?????
?????
分かりません。私は、今初めて目覚めたので
グルッペン
…その話し方……もしかしてロボットなのか…?
?????
?????
…?分かりかねます
グルッペン
……そうか…そうかそうか…面白いじゃないか…
グルッペン
君が良ければでいい…俺のところに来るつもりは無いか?
?????
?????
貴方がそうしたいのなら。私はそれに従います
グルッペン
少し感情が無さそうなところが気がかりだが…きっとお前は強くなる…是非ついてきてほしい
グルッペン
そして…そうだな。お前の名前はこれからあなたと名乗るといい
(なまえ)
あなた
あなた?
グルッペン
あぁ、そうだ
(なまえ)
あなた
分かりました
グルッペン
私はグルッペン・フューラーだ。よろしく頼む







今日。私は肩の荷が1つがおり、楽しみを1つ手に入れた




𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝

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