in とある国の研究室
「やった…!!!ついに完成だ…!」
「これで…夢が実現する」
「ヒッ…?!」
「や、やめてくれ…!!!やっと…やっと今まで人を殺してきた理由が…全てが出来上がったんだ…」
「ッ…………………」
男の悲鳴が数秒後に響き渡る
ふぅ。とやっと肩の荷がおりたように思えた。早く帰ろう…きっとトン氏が死にそうな顔して俺の抜け出してきた分のまだ残っている書類を片付けているはずだ
帰った時何を言われるかとか報告書の事を考えると頭は痛いがまぁいい。こうやってまた1つ、ちょっとだけでも人を脅かすものが無くなるのなら
微小を浮かべながら帰ろうとした。その刹那。何かが私の背後をとった。
初めてだ。1つも気配がなく俺の背後をとったやつがいただろうか
いや、否。仲間でも少しの気配が察知できる。皆気配を殺していてもちょっとは気配を感じとれてしまうのだ
じゃあ…人は違う。後ろにいるのは何者だ?
分からない…だからこそ。
楽しいのだ
少しの恐怖と大きな楽しみだと言う感情を持ち、俺は思いきって背後のそいつを確認する
きっと、俺はビックリして情けない顔をした。そしてその数秒後には笑いが止まらなくなった
今日。私は肩の荷が1つがおり、楽しみを1つ手に入れた
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。