第4話
捜索2
最初に私が向かったのは階段の左側。
次に入ったのが最初に入った部屋の真正面。
順番的に入ったのが応接室と書斎らしい。両部屋とも新しいアイテムの入手はなく、
書斎の部屋の奥に隠し扉がある以外のことは、何もなかった。
隠し扉の謎を解くついでに別の部屋を見ればいい。
ザッとでいいので私は屋敷の作りと部屋の位置などを把握して置きたかった。
アニメやゲームでは地下や屋根裏などあるが、果たしてここにもあるのだろうか。
謎は深まるばかりだ。
ギィ…と軋んだ音を立てながらドアが開く。
慎重に中に入ると
月明かりに照らされてうっすらと足が透けている男の子が立っていた。
見られるのが嫌なのか、すぐに何処かへ行ってしまう。
その後、部屋を調べたが、目ぼしいものはなく、ただドライバーを見つけただけだった。
だが、花瓶に刺してある花の数や置物の向きなど小さいところが違う…
なんとなく引っかかると思っていたとき、ふと一階の書斎に
隠し扉があることを思い出した。
麻弥もゲーム好きだったからか、私も影響されてゲームは何度かやっていた。
おかげで直面している謎もすぐにわかった。有難い限りだ。
だが、何も起こらない。
見落としている点はないかとよく探すが、見つからない。
考えて続けていても無駄だと判断し、一先ず置いておこう。
そう思った矢先、ドレッサーに私の顔が映った。
途端に思い浮かんだのは、自分が鏡合わせ部屋から出ること。
これ以外に思い浮かぶ案はないと思い、再度改めて
鏡合わせにして部屋から出る。
ピコン
すると、どこからともなく正解の合図を告げる音が静寂なフロアに鳴り響く。
そして、多分開いたであろう一階の書斎に行く。
重厚感溢れるドアを慎重に開けると、そこには
今まで入ったカジュアルな部屋とは違い、モノトーンの部屋が広がっていた。