" うわ、貞子が来た!逃げろ〜! "
" きゃ〜!! "
あんな幼稚園時代、クソ喰らえだ。
髪がただ人より長かっただけ、それだけでついたあだ名は 貞子 だった。
今思えば、立派ないじめを受けていた幼少期。
それでも一緒にいてくれた男の子がいた。
悟「…大丈夫だよ。一緒にお絵描きしよう」
『…………うんっ!』
五条悟くん。
私にとって彼だけが支えだった。
彼とは小学校も中学校も離れてしまって、もう10年は会っていない。
彼は今いつどこでどんな風に過ごしているのか、そうたまに考える。
きっと、彼のことだから真面目で優しい子に育っているんだろうな。
………なんて思っていたのに !
高校の入学式。
推薦で来た 東京都立呪術高等専門学校 。
校門をくぐり抜けて歩くこと数歩。
?「お〜い!そこの人!」
?「パンフレット落としてるよ〜」
落し物を拾ってくれた人にお礼をいうために振り返った。
『ありがとうございま…』
?「ん?あれ、お前どっかで見たことあるなぁ」
?「ん〜、もうちょいで思い出せそうなんだけどなぁ、、なんだっけかなぁ……えーと、え〜っとねぇ……」
身長の高い男が私の顔をまじまじと見て考えている。
しかも綺麗な顔立ちで。
そんなにまじまじ見られても、、笑
ぱんっと手をたたくと「思い出したわ!」そう叫んだ綺麗な顔立ちの男。
?「お前 貞子 だろ!ほらぁ〜小学ん時、貞子ってあだ名ついてたさぁ……!」
『…………へ?』
?「俺だよ、覚えてる?」
悟「悟だよ、五条悟!」
そういってピースサインを私に向けた彼は
あの時の _____ .
" 大丈夫だよ。一緒にお絵描きしよう "
五条………悟…?
序章 END
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《プロフィール》
作中表記
・呪術廻戦キャラなど「」
・あなた『』
名前 あなた
・10年前、貞子というあだ名でいじめを受けていた彼女。
・五条悟に生きがいを感じていた。
しかし再開した今 五条悟…(?) となっている。
名前 五条悟
・あなたとは10年前同じ幼稚園に入園していて顔見知り。
・今となっては可愛い部分はなくて…(?)
名前 夏油傑
・悟と一緒にいつもいる、前髪が特徴的な男の子。
・切れ長の目でまっすぐとこちらを見てくるため、見透かされているような気がする。
・ミステリアスな子
名前 家入硝子
・泣きぼくろ美人
・高校生なのに喫煙者である
・あなたのことは一緒にいると面白い奴だという認識
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。