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第75話

いじわる王子とメイド
雀の鳴き声が聞こえて目を覚ます。


そっか。私。逃げてきたんだ。

そんな真実が頭を駆け巡る。
目の前には、白い可愛い寝顔がある。
私に巻き付く手。窓が開いてるせいか、風が入ってきて揺れる髪。

全てが好きと思える
中務あなた
中務あなた
……おはよう。玲於。

ぼそっと呟いて、起きる。まだ玲於は起きないから着替えて……
中務あなた
中務あなた
玲於…?
佐野玲於
佐野玲於
あなた。おはよう。
中務あなた
中務あなた
おはよう。玲於。

薄く笑う玲於はいつもの感じじゃなく胸がなる。
いつもは時間を気にして急いでるけど今は気にしなくていい。

そう思って︎またベットに戻る
佐野玲於
佐野玲於
可愛い…
中務あなた
中務あなた
聞こえますよ。玲於さーん
佐野玲於
佐野玲於
別に。本当のことだもん
中務あなた
中務あなた
ふふっ。ありがとう。
佐野玲於
佐野玲於
ねぇ。ギューしよ
中務あなた
中務あなた
……うん
私はパジャマが半袖だし。
玲於はタンクトップだから肌と肌が触れ合う。

─────そんな温もりが心地よい。



朝ごはんを作るのは私の番。
メイドの時は伶菜に教えて貰いながら作ってたから自分一人は緊張する。

だけど、玲於に「美味しい」って言ってもらえるように頑張る!!
中務あなた
中務あなた
玲於って、朝ごはん。洋食派?和食派?
佐野玲於
佐野玲於
和食~
中務あなた
中務あなた
OK
佐野玲於
佐野玲於
楽しみにしてるね


なんだろう…今日のおれおさん。砂糖なんだよ……可愛いじゃねぇかよ!!
(いきなりキャラどうした)

テーブルに座って私の後ろ姿をずっと見守ってるから余計緊張するんですが……


見守られながらやっと出来た。

調理前から炊いていたご飯をお茶碗に盛って玲於に持っていく。
佐野玲於
佐野玲於
美味しそー!
中務あなた
中務あなた
口に合わなかったからごめんね。
佐野玲於
佐野玲於
じゃあいただきます!
中務あなた
中務あなた
いただきます。

箸を持つとパクッと1口食べた。
玲於の反応のは、、?
佐野玲於
佐野玲於
うまっ!


バクバクと食べてしまう玲於。その姿に焦ってしまう
中務あなた
中務あなた
玲於。口に合った?
佐野玲於
佐野玲於
めちゃくちゃ上手いよ!

私も1口食べたら、しっかりと作れていたことがわかった。
美味しいことがわかってホッと胸をおろす。


あっという間に玲於は食べちゃって、私の食べてる所を眺めている
佐野玲於
佐野玲於
なんかさ…
中務あなた
中務あなた
ん?
佐野玲於
佐野玲於
この光景、新婚さんみたいだね笑
中務あなた
中務あなた
え、あ、……。
佐野玲於
佐野玲於
照れんなよ。いつかそうなるんだから。
中務あなた
中務あなた
そ、そうだね!!
ってそうなるって!?
佐野玲於
佐野玲於
ちょっと庭行ってくるわ
中務あなた
中務あなた
ちょ、ちょっと玲於!!


やっぱり玲於さんは爆弾置くのが上手いです……


私もやっと食べ終わって、お皿を洗おうと思ったら玲於に呼ばれて庭に出る。

そこには一面に花が咲いていた
中務あなた
中務あなた
綺麗だね。
佐野玲於
佐野玲於
管理人さんが育ててくれたみたいで


花を優しそうに触っている玲於は光に照らされて綺麗だった。


「懐かしいな…」という声が聞こえて玲於の方を見る
佐野玲於
佐野玲於
実はさ、お母さんが生きてた頃。
冬休みとか夏休みとか毎回ここの別荘に来てたんだけど。
夏の花。冬の花って季節ごとに花を育ててくれて。
……お母さんが教えてくれて。
佐野玲於
佐野玲於
だから花が好きなんだ。
中務あなた
中務あなた
私も花は好き。だけど、全然名前知らないんだよね
佐野玲於
佐野玲於
じゃあ、俺が教えてあげる。
二人暮らしして、庭に花を沢山咲かせて。
中務あなた
中務あなた
うん。


私たちの恋の花が枯れない。

そう思ったんだ。

私は玲於がいるから、咲いていける。

玲於が太陽で
私は向日葵。

太陽が終わらない限り私も枯れない。

そんなことを考えながら花を見ていたら、玲於がいきなり立って庭の下の道を見渡してる
佐野玲於
佐野玲於
あなた、
中務あなた
中務あなた
どしたの、?
佐野玲於
佐野玲於
逃げるぞ。


「えっ、」という前にもう玲於に手を引っ張られリュックも何も持たずに外に出る。
中務あなた
中務あなた
玲於!?
佐野玲於
佐野玲於
やばい。
佐野玲於
佐野玲於
お父さんが別荘に来る。逃げるぞ!


その言葉を聞いた瞬間、鳥肌がたった。
なんでここが分かったの…!?


山奥にどんどん進んでいく。

途中止まると、ポケットにしまってあるスマホがなる。
見ると、伶菜からメールが来ていた
鷲尾伶菜
鷲尾伶菜
ごめん。あなた。


それだけ。



まさか、伶菜が…?


すると、足音が聞こえまた走る。
だけど、着いた先は崖。

佐野玲於
佐野玲於
どうしよ…っ、
美咲彩葉
美咲彩葉
もう逃げられないよ


目の前には彩葉ちゃんとお父様。
そして、2人の後ろには警備員がすごい数いる。


ねぇ、枯れないで。

──────私と玲於の恋の花