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第60話

【番外編】実は…
Reo_目線


10年前

玲於、あなたが5歳
まだふたりが出会ってない時のこと






お父さん
お父さん
玲於と隼と亜嵐を迎えに来ました
先生
最月さんですね!
玲於君。亜嵐君。隼君。
お父さんがむかえにきたよ
白濱亜嵐
白濱亜嵐
お父さん!!


(隼が4歳。玲於が5歳。亜嵐が6歳です)
佐野玲於
佐野玲於
ほら。行こぉー。隼
小森隼
小森隼
ん……
お父さん
お父さん
ふふっ…隼、寝ちゃってるね。
小森隼
小森隼
…早く帰りたい
お父さん
お父さん
そっか。
じゃあ帰ろう。ありがとうございました。明日もよろしくお願いします
先生
はい!!


この頃既にお母さんはいなく、お父さんが迎えに行ってくれた。

幼稚園で帰るのは早くて、バスに降りたら3人で近くの預けてくれる場所に行く。

そして、7時近くに仕事を終わらせたお父さんが帰ってくる。

でも、お父さんは社長。
忙しくて家でもめったに遊ばない。

遊んでくれる人は兄弟だけ。

何故か、分からないけどその日常に退屈していた。





少しして家が近くなってきた頃。ボンッ!!!とおおきい音がけたたましく夜の空に響いた。
お父さん
お父さん
事故かな…?
小森隼
小森隼
亜嵐くん…怖いよ…
白濱亜嵐
白濱亜嵐
大丈夫。僕たちには何もないよ。
玲於。大丈夫?
佐野玲於
佐野玲於
…………
白濱亜嵐
白濱亜嵐
玲於?
佐野玲於
佐野玲於
あそこ…車が燃えてる

俺が指さしたのはすごい勢いで増していく炎の先にある車。

見ていると心臓がドキンドキンと波打って痛い。
これを見て見ぬふりをすると、誰かが悲しむ。

大切な人が悲しむ。そんな気がして。


佐野玲於
佐野玲於
お父さん!
今すぐ警察と救急車!!
お父さん
お父さん
お、おう

俺の言葉でお父さんは急いで電話をかける。

その間にまだ、発達してなく知識もないその頭をフル回転させる。

まだ車は燃え続け、中にいる人は出てこない。


どうしたら、誰も悲しませないですむ。

その方法を必死に探してる時に、警察と救急車が一斉に来た。

お父さんは消防車も呼んでくれたようで合わせて。
パトカー2台の合わせて4台。


いつの間に消されていた炎の中の車には2人の大人がいて。
血が流れていた
小森隼
小森隼
こ、こわい……
白濱亜嵐
白濱亜嵐
お父さん。僕達車の中にいるね。
ほら、玲於も…
佐野玲於
佐野玲於
う、うん




いつの間にか、あんなに暗かった夜は明るさを少しづつ取り戻し、今は朝がやってきたぐらい。

その後、お父さんは色々な…じじょうちょうしゅ?なんて言うちょっと難しい言葉をしていた。


車で寝ていたので体が痛い。
ムクっと起きると、横には亜嵐くんと隼。


窓の外を見つめると、よく行く病院に来ていた。

お父さんはいなく、車は開いていて静かにドアを開けて外に出る。

朝はちょっと寒い。
その寒さに堪えながら、病院の玄関に向かう。
佐野玲於
佐野玲於
誰…?


そこには誰かがいた。
顔を俯いて立っている女の子。
俺にびっくりしたのかかおを上げると赤く染った目の辺り。

頬が痩けっている
佐野玲於
佐野玲於
どうしたの?
中務あなた
中務あなた
……ママとパパが死んじゃった…私のせいで。
佐野玲於
佐野玲於
私のせい?君が何をしたの?
中務あなた
中務あなた
ママにもパパにも酷いこと言っちゃった、、、
佐野玲於
佐野玲於
……違うよ
中務あなた
中務あなた
え?
佐野玲於
佐野玲於
君のせいじゃない。
…俺にはよく分からないけど。
亡くなっちゃったお父さんとお母さんは多分。君の笑顔がみたいよ。


頭をポンポンと撫でる。
その子は無理やりな笑顔じゃなく。絞った時の声じゃなく。
中務あなた
中務あなた
ありがとう


と、笑っていた。
その子から、少しだけいちごの匂いがした





10年後
今日は高校の入学式。
ってても、中高一貫なのでよく見る人がいっぱい。


ただ、推薦されて来た人がほんの少しの割合でいるだけ。



周りは親がいるけど、俺は親がいない。
少しだけ心が削れている感じがしてため息をはく。


大切な人もなくした俺は何が残るんだろ、、、


中務あなた
中務あなた
北人ー!樹ー!伶菜ー!


そんな女の子の声が聞こえる。
俺の横に通った時、ふわっと、




───────いちごの匂いがした。

思い出す、あの子との少しの会話。


後ろを見ると一人の女の子と二人の男のこと戯れるさっきの子
佐野玲於
佐野玲於
まさかな、、、


そう思い込んで、俺は高校生第一歩を踏みしめた






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実は小さい頃に一度会っていた二人